【欅坂46】ダンスメンがまさかの選抜落ち！9thシングルの初選抜制で大波乱

2019年9月8日、欅坂46の冠番組「欅って書けない？」でファンの間に衝撃が走った。欅坂46のアイドルの枠を越えたメッセージ性の強いアーティスティックなパフォーマンス、その要素の１つである「全員選抜」が崩れたのだ。

※追記：幻の9thシングルは「10月のプールに飛び込んだ」だったことが後に判明しています。

・直近の欅坂が特集された音楽雑誌（選抜発表前）、金髪の平手友梨奈

櫻坂46の7thシングルについて New!

【櫻坂46】7thシングル「承認欲求」の選抜メンバーとフォーメーション考察

欅櫻ブログ 2023/09/18 12:23

全国ツアーが福岡公演まで終わり、残すは追加公演である初の東京ドーム公演のみとなった。番組直前に番組内で9thシングルの選抜発表が行われることが発表され、併せて初めての「選抜発表」であることが発表された。このことはファンの間に衝撃を与えた。

そして迎えた選抜発表、まず選抜メンバーは17人といういつもより少ない人数であることが発表される。これは1期生と同じ人数であり、2期生全員が落ちるという意味なのかとも想像させられた。

・2期生表紙の雑誌

選抜発表が進み、結果として2期生は9人中7人と多くが選抜に入り、1期生は復帰したばかりの原田を含む10人が選抜入りし7人も選抜落ちとなった。

センターは9作連続で平手友梨奈となった。

【9thシングルの選抜メンバーとフォーメーション】

【フォーメーション図】

※後日追記：画像を作りました。

この結果は予想以上に衝撃的なものであり、賛否両論が吹き荒れている。

※選抜発表時点では曲は発表されていません。

欅坂の特徴の１つに実質の「全員選抜」というものがあった。選抜争いがなく毎回同じメンバーで、すべてのポジションに意味があると考えてお互いに精神的に支え合うことで、全体で１つのパフォーマンスを作り上げる一体感を生んでいた。

また連続でセンターを務める平手を支える意識もあり、センター争いという概念すらなかったかもしれない。他のアイドルグループのような個人個人のアピール争いではなく、全体で１つの一体感のあるパフォーマンスを作り上げるという欅坂46独特のスタンスが生むエネルギーが人々を魅了してきた。それだけに今回は持ち味が失われるのではないかという不安の声も聞こえてくる。

・欅坂カラーを方向づけた1stシングルの撮影風景（渋谷ストリームイベント展示より）

キャプテンの菅井は番組やブログで、グループとしての停滞を感じていた事について触れている。これが具体的に何を示しているのかは分からないが、他のグループとは違う毎回の全員選抜によるマンネリ化が内部事情としてあるのかもしれない。

ただ欅坂は関わるスタッフを本気にさせるほど真剣なグループであるし、急激に成長するスピードに応えてきたし、センター平手不在時にも各メンバーが対応できる力を付けてきた。謙虚さゆえの発言と思いたいが、その真意は不明であり、今後の動向を見ていくしかない。

1期生は今泉佑唯、米谷奈々未、志田愛佳、長濱ねるの4人が卒業し、9人の2期生が加入し、2019年9月時点では26人体制となった。

2期生が入って人数が増えた時点で選抜制も考えられたが、26人全員での選抜も考えられたし、今回は想像以上に思い切った選抜であった。特にダンスが特徴の欅坂であるのに、ダンスが得意なメンバーである石森虹花、齋藤冬優花、鈴本美愉が選抜落ちしたのは意外性が大きい。

・代理センター経験もあるダンス職人の鈴本美愉

鈴本美愉はグループ一のダンス職人で、全国ツアーでも体調不良の平手の代わりに重要なセンターを務めていた。石森虹花、齋藤冬優花も欅坂のダンスを語る上では外せない存在だし、グループ愛が強い事で知られている。尾関梨香 は夏の野外ライブ「欅共和国2019」では主役的な重要なキャラクターに抜擢され見事に務めた。

小池美波は平手のアクシデント時に急遽自主的にソロダンスを務めたことがあるし、写真集の発売を目前にしている。長沢菜々香はブログ等ファンサービスに定評があり握手会で人気がある。

この結果を見ると、評価されてないメンバーが落ちたという雰囲気がしない。他のグループの「選抜落ち」とは事情が違うのではないかと推測させる。

欅坂46はメッセージ性の強い楽曲と連動したクールでカッコいいダンスが特徴的なグループである。そのため、ダンスが得意なメンバーが軒並み選抜落ちしたということは強い意味を持つ。

そこで考えられるのが平手の腕の怪我との関係で、もし従来通りの激しいダンス曲が来ると平手は十分にパフォーマンスをすることができない。そこで今回はダンスを重視した路線ではない可能性が考えられ、それに合わせたメンバーを選抜したのではないだろうか。

・ロック誌でも特集される絶対的センター平手友梨奈

欅坂46は「ありのままの今」「その時にしかできない」という刹那を表現するグループでもある。その時々にあった楽曲を秋元康氏が与えているように思う。分かりやすいのが4thシングル「不協和音」から5thシングル「風に吹かれても」の路線変更である。

「不協和音」の強すぎるメッセージ性とパフォーマンスにより体調を崩した後の「風に吹かれても」は「そんなもんさ」を意味する"That's the way!"をテーマに、それまでの「自分らしく生きろ！」とは一転して楽天的なメッセージを表現している。今回も状況に合わせた楽曲となり、そのための選抜だったのではないかと推測できる。

・5thシングル「風に吹かれても」

※追記：幻の9thシングルは「10月のプールに飛び込んだ」だったことが後に判明しています。

初めての選抜制で多くの1期生が選抜落ちした。それはダンスメンが中心であり、決して欅坂の路線に対し評価されていないメンバーが落ちた訳ではないことが見えてくる。

この選抜の意味は何なのか、欅坂の強いメッセージ性を伝える一体感のあるパフォーマンスが失われてしまうのではないか。人数が増えたことによる選抜制は欅坂が前に進め為に必要なこととしながらも、欅坂の本質にかかわる部分であり、ファンの間では賛否両論が続くだろう。

先日の全国ツアー（仙台2日目、横アリ1日目に行った）は選抜発表後ということになるが、その事を感じさせない熱いライブだった。初の東京ドーム公演（9/18,19）も控えているが、新しい欅坂がどんなふうに変わり、どんな「今」を作り上げていくのか、今後も注目していきたい。

・仙台公演後の熱気あふれる様子

9thシングルは数奇な運命をたどった。

9thシングルは発売延期が続く中、2020/1/23にセンターの平手友梨奈の脱退という衝撃的な出来事があった。その後は新型コロナウイルス蔓延の影響で思うように活動できない日々が続いた。

2020/7/16に配信ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online,but with YOU!」が行われ、グループに幕を閉じ改名してリスタートすることが発表された。

その時に初披露された「誰がその鐘を鳴らすのか」がラストシングルとされ、この時点の28人（鈴本、織田、長沢が卒業、新2期生6名加入）全員が選抜に入った。

これにより選抜が行われた9thシングルは幻となった。結果的に欅坂46のシングルは全てが「全員選抜」となった。

予定していた9thシングルはどんな曲だったのか？それはドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」で映し出されていたように「10月のプールに飛び込んだ」だった。

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