【演奏会後記】東京リサーチ合奏団 第42回定期演奏会

先週土曜に演奏会を終えました。賛助で参加して今回で7回目になります。メキシコの祭りは今年2回目。アズテックダンス、マリアッチなど研究された様々なメキシコの音楽を取り入れた素晴らしい作品だと改めて感じることができました。展覧会の絵は様々な情景を表した組曲。コントラファゴットの低い音で深く重厚な色を塗る事を楽しみました。

実は例年お世話になっていた近藤雅俊先生が昨年急逝され、今年は副指揮者の鳥谷部先生の元での演奏会となりました。

近藤先生は吹奏楽ではあまりやらない本格的な交響曲を毎年アレンジされていて、その難しい譜面に苦労すると共にとても勉強になっていました。先生は吹奏楽をやっている人、管弦楽の編成にない楽器の人にも管弦楽の交響曲を経験してほしいとおっしゃっていました。そんな想いから生まれたこの団体のユニークな音楽作りと管弦楽スタイルのこだわり。特に一昨年第40回定期演奏会の「第九」をやりとげた達成感と盛大な拍手は忘れられません。

そして昨年の演奏会を終えしばらく後に突然の先生の訃報を知り、信じられない気持ちと共にとても動揺しました。今後どうなっていくのだろうという不安もありましたが、副指揮者の鳥谷部先生の元、例年通り演奏会を開催するに至りました。今年は近藤先生の作曲作品「バースデー・マーチ」と、たぶん過去に編曲・演奏されたと思われる「展覧会の絵」を演奏しました。今後どのような形になるか分かりませんが、近藤先生の遺志を受け継いで前進していくことになると思います。

お世話になった近藤先生、例年通り演奏会が無事終わりました事をご報告すると共に、改めて心よりご冥福をお祈り致します。

【日時】2016年7月2日（土） 18:00開場／18:30開演
【場所】かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール
【指揮】鳥谷部　武夫
【入場料】1500円
【曲目】
近藤雅俊：バースデーマーチ
J.ヴァンデルロースト：カンタベリー・コラール
O.リード：メキシコの祭り
M.ムソルグスキー：組曲「展覧会の絵」
◆アンコール
E.エルガー：エニグマ変奏曲よりニムロッド
P.チャイコフスキー：くるみ割り人形より花のワルツ