【足尾・宇都宮旅行】(3) 足尾&間藤エリア ~ 足尾駅から古河橋・本山製錬所跡
こんにちは、旅行散策と一眼レフ撮影を楽しんでいる「みやだい」です。
わたらせ渓谷鐵道と宇都宮の旅行の3ページ目です。ここでは足尾駅、間藤駅周辺を訪れた事をまとめます。
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足尾駅へ歩く
この時点で14:00、次は足尾銅山観光(坑内観光)がある通洞エリアから足尾駅まで歩きます。わたらせ渓谷鐵道で1駅分ですが、歩くことにしたのは列車タイミングが関係します。
- 通洞駅からの列車までに待ち時間が長いこと(約40分)
- 足尾駅を下車して見学すると次の列車まで1時間以上待つこと
これらのことから歩いた方が時間が有効に使えると判断しました。(先に歩いて足尾駅を見学して、14:41発の列車に乗る)
おそらくわたらせ渓谷鐵道で一番短い駅間だと思うので歩きやすい区間でもあります。
■通洞駅~足尾駅間のマップ
通洞駅前を通過して銅(あかがね)街道沿いを歩きます。静かな住宅街で廃墟みたいな建物もあり、さびれぎみというのが本音ですが、何とも落ち着く良い雰囲気です。
・足尾駅前
・駅前には観光案内センター
・点在する「足尾まちなか写真館」
・駅前の様子、バス停あり
・落ち着いた街を歩きます
・足字銭と鋳銭座跡の解説
・郵便局前を進む
・空き地の所に旧足尾警察署の解説、色々と学べる道です
歩いて行くと右に渡良瀬川の流れが現れます。対岸にある大きな学校は跡のようです、
・渡良瀬川と学校跡
・旧足尾中学校、大きな学校
・橋の手前
・橋からの渡良瀬川の下流方面
・橋からの渡良瀬川の上流方面
・橋から戻りカーブを左に曲がると足尾駅前へ
街並みの雰囲気を肌で感じると共に「足尾まちなか写真館」の看板などで足尾についてより知ることができました。
足尾駅
通洞駅付近から20分ほど歩いて14:20頃に足尾駅に到着、十分歩ける距離です。おそらく「わ鐵」で最短の駅間です。
■足尾駅のマップ
ここもレトロな木造駅舎で、八重桜が見事でした。駅舎左にお手洗いがあります。
・足尾駅の駅舎と八重桜
・駅の横には古びた機関車
それでは駅のホームへ入ります。レトロで無人駅らしい静かな落ち着く雰囲気です。
・足尾駅の駅舎
ホームへ。線路が沢山あるのは銅山稼働時代の貨物輸送用のようです(わ鐵の足尾駅のページ参照)。
・足尾駅のホーム
北側には旅客車の保存車両(キハ30形、キハ35形)がありました。木製の屋根付きホームのような部分があり、2両の車両が留置されています。
・足尾駅の保存車両
・2両目はホームから飛び出した場所に
この保存車両だけを見に車で寄って来た人もいました。やはり名物なのでしょう。
奥には貨物車両も見られました。こちらはそれほど古くなさそう。
・留置されている貨物車両
・駅名票、デザインが去年と変わっています
ホームを欠いて階段を降りる校内踏切を渡り間藤方面のホームへ行きます。
・構内踏切を渡って下りホームへ
列車が来るのを待ちますがのどかな雰囲気です。
・のどかな雰囲気の駅
・ホームの横に線路が沢山、銅山が栄えた跡
14:41発の列車が来ました。本数が少ないの1本1本が貴重です。この駅での乗降客は自分1人、車内で整理券を取ります。
・列車が到着
間藤駅まで1駅だけ車窓を堪能しました。松木川と名を変えた川が左へ。
・3人だけの乗客、のどかに走る
・左に松木川
・最後に道路沿いを走る
間藤駅
14:45、足尾駅から1駅分の乗車なので終点の間藤駅まであっという間でした。
■間藤駅のマップ
単線ホームの終着駅、駅舎の反対側はすぐ斜面が迫ります。
・間藤駅に到着
この先は行き止まりで車止めがありますが、その先も続いていたような痕跡があります。
・駅の先は行き止まり
調べるとこの先は足尾本山駅へと貨物線だけが通っていて、当時はスイッチバックしてこの先に続いていたようです(駅は道路側の平らな所にあったという)。駅の南側にその痕跡があるらしいです。
静かな終着駅、一緒に降りた他の2人も駅や列車を撮影していたので観光客だったと思われます。
駅舎のような建物は別の施設のようでした(待合室として使える?)。
・駅舎のような建物
南側に木組みの展望台や大きな桜の木がありました。お手洗いもあります。
ここから歩いていくので自販機でドリンクを買って出発しました。
・ホーム脇のスペース
間藤駅から歩く
14:55に間藤駅から古河橋へ向かって歩いて行きます。
間藤駅前は工場があって空気悪いというのが本音で、少し離れれば改善します。
通り沿いに閑静なのどかな町並みが続き、左から川の音がします。
・駅前の街並み
・立派な蔵がありました
■間藤駅~古河橋間のマップ(後述の自由図書)
バス停や横断歩道がある所、脇道の坂を登って線路跡の茂みを見られました。
・バス停の所
・下間藤、往年の賑わいの解説
近くに自販機カフェみたいなのがあって気になりました。
・自販機かふぇ
・気になるシャッターのメッセージ
連なる建物の奥には物置き場のようなプレハブに「自由図書」という所があります。入ってみると本棚がありました。自由帳が置いてあったので訪問記録を書いていきました。
・自由図書
すぐ先には踏切跡がありました。間藤駅からさらに伸びていた貨物線の跡です。
・自由図書先の踏切跡
・ここでようやく川が見えました
・ここにも足字銭
右の山に間藤水力発電所があったようです。川の方に展望台がありました(川を少し望むだけですが)。
・往時の水力発電所
・間藤水力発電所跡
今はのどかな田舎風景ですがかつては銅山関係で賑わっていたようです。
・上間藤、往時の街並
・郵便局周辺の街並み
・小さな橋を渡る
・横を流れる渡良瀬川
・子供たちも沢山いたようです
左奥に大きな工場のような建物が見えてきました。また、JR日光駅行きの小さめのバスがすれ違いました。
・古河橋への最後のブロック
ひたすら歩いて思ったより距離がありました。疲れましたが色々見どころがあったし、今はのどかでも当時は栄えていた事を知ることができました。
古河橋・本山製錬所跡前
赤倉という場所へ到着、ロータリーみたいな形の道路がある所で、さっきのJR日光駅行きのバス停があります。お手洗いもあります。
・古河橋に到着、ロータリーのような道路
■古河橋のマップ
左手には古河橋という錆びた古い橋、そして奥には大きな廃墟の建物があります。
・古河橋
ここは足尾銅山の「本山製錬所」の跡です。足尾銅山観光(通洞駅近く)の坑内にも模型がありました。のどかな山の中には似つかわしくない大きな施設の跡です(敷地の中には入れません)。
・奥には本山製錬所跡
・大きな廃墟の建物
・奥には煙突が見えます
元はこの狭い古河橋が使われていたようですが、今は柵があり通れず隣の橋に車道があります。良く見ると床が木の板で腐食しています。足元の川岸は生々しい崖になっていて結構高さがあります。
・古びた鉄橋、腐食した木の床板
さっきの貨物線跡の線路がそこへ伸びています。足尾本山駅という貨物駅の跡のようです。
・足尾本山駅へ伸びる貨物線跡
・古河橋の正面、解説板
・かつての賑わいを伝える
山の中にある大きな廃墟、かつての足尾銅山が栄えた跡の雰囲気が味わえる場所でした。
ここまで「足尾まちなか写真館」の看板でかつてかなり賑わっていた様子を知ることができました。
さらに奥には親水公園があるようですが今回はここまで。家族の車で迎えに来てもらいました。
鬼怒川のホテルへ
車で間藤駅の南から左へ曲がり、日足トンネルを抜けて日光市の中心部へ。山を越えた足尾も日光市なのは不思議な感じですが、合併したからなんですね。
日光も数年前や中学と高校時代に来たので懐かしい所です。お土産に日光カステラを買いました。
■日光市街地のマップ(足尾は南西)
鬼怒川方面へ向かい、宿泊する鬼怒川ロイヤルホテルへ。去年もここに来ています。少し古めの建物ではあります。団体客も多い印象です。和室は落ち着きますね。
夕食はバイキング、いつもつい取り過ぎて食べ過ぎてしまいます。風呂は少し離れた場所にあり歩きますが大浴場、露天風呂を堪能して疲れを取りました。
次の日は宇都宮市内を観光します。
※足尾銅山エリアはここまで3ページに分けて紹介してきました(それでも長くなってしまいました…)。
【参考】足尾銅山エリアのタイムスケジュール
10:06 桐生駅発、11:34 通洞駅着
12:00~14:00 足尾銅山観光と昼食
14:00 徒歩出発、14:20 足尾駅着
14:41 足尾駅発、14:45 間藤駅着
14:55 徒歩出発、15:40 古河橋着(ゆっくり歩いた)
16:00 探索終了
【注意事項】
- 列車本数がかなり少ないので事前調査必要
- わ鐵は現金のみ(ICカードは使えず)
- 全体的に足元は猿のフンに注意
- 飲食店は営業状況を調べてからが無難
- 全体的にバリアフリーではありません
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