【足尾・宇都宮旅行】(2) 足尾銅山・通洞エリア ~ トロッコ・坑内観光
こんにちは、旅行散策と一眼レフ撮影を楽しんでいる「みやだい」です。
わたらせ渓谷鐵道と宇都宮の旅行の2ページ目です。このページでは足尾銅山の坑内観光などがある「通洞エリア」を訪れた事をまとめます。
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わたらせ渓谷鐵道
通洞選鉱所跡
わたらせ渓谷鐵道は沢入(そうり)駅・原向(はらむこう)駅間で群馬県から栃木県に入ります。
・庚申川が渡良瀬川に合流する所
通洞駅の少し手前では左側の斜面に生々しい工場施設が見えました。「通洞選鉱所跡」という足尾銅山の施設跡の1つです。廃墟感がありちょっと怖い感じもしました。
・通洞選鉱所跡
この先は少し町中を走って通洞駅に着きます。
通洞駅
通洞駅に11:34に到着しました。桐生駅を10:06に出発しているので約1時間30分かかりました。
次の駅が足尾駅ですが、足尾銅山坑内観光はこの通洞駅が最寄り駅です。
・通洞駅のマップ
単線ホームを持ち、木造でレトロな趣がある駅舎です。「わ鐵」では珍しく駅員さんがいたので無人駅ではないようです。
・通洞駅で下車
・木造で趣のある駅舎
外は静かで空気がきれいです。周辺は田舎ののどかな住宅街という感じで、さっきの廃墟のような怖い感じはしませんのでご安心を。
駅舎の外にはお手洗いがあります。反対側の隣には小さな公園があり、駅前には銅でできたモニュメントがあります。
・駅舎外観、左にお手洗い
・駅前風景とモニュメント
・北側にある公園
・「足尾まちなか写真館」の簀子橋
「足尾まちなか写真館」という展示が足尾の街中に点在しているようです。
それでは駅を出発して街を歩きます。すぐ突き当りにはT字路で観光案内センター、右隣のお店のコロッケが有名で何度かTVで観た事ありますがこの日はお休みでした。
・駅前T字路へ、観光案内センター
・右へ、左が有名なお店
・のどかで静かな町並みを歩く
足尾銅山観光
坑内へ
交差点を左斜めに曲がると足尾銅山観光(坑内観光施設)の入口へ、駅から徒歩5分ぐらいで到着します。バスが止まる駐車スペースもあり大きな施設です。
・左に曲がります
・旧足尾銅山労働組合
橋の下のアーチをくぐって進み、道は右に曲がっていますが左に受付の建物(ステーション)があります。入場料はこの時点で大人830円です(予約不要)。
・足尾銅山観光(入口)のマップ
・足尾銅山観光入口
・左のステーションから入場
入ってすぐに12時出発トロッコに乗りました。自由な場所に座って良いとの事でしたが結果的に前から詰める感じになっていて、2両目の1番後に座りました。
・トロッコ列車に乗る
走るとガリガリと振動がします。トロッコ特有の走行感が楽しいです。
・しばらく川沿いをゆっくり下って行く
途中の旧駅舎の所で機関車切り離し、そこから一気に加速してトンネルに突入します。
・右に曲がった先に旧駅舎
・ここで一時停車して機関車を切り離し
・加速してトンネルに突入、ワクワクします
・窓無しのトロッコ、揺れながらトンネルを走行
しばらく暗いトンネル内を走ると坑内の降り場で停車して下車します。
坑内・トロッコ降車場
トロッコを降りて、ほどなくして列車はバックして戻って行きました。
薄暗いトンネルの中はひんやりして、水の音が聞こえると思ったら、天井から水が落ちてきて床が濡れていて水が流れています。湿気があり、天井低いところもあるので要注意です。
・トロッコが戻った後
・トンネルの奥側
・水滴が垂れる岩壁や床
・手掘り坑夫の人形の展示
ここから坑内を歩いて回ります。ツアーのような感じでもなく、帰りはトロッコではなく歩いて外に出るルートなので自由に散策します。
突き当りはトンネルが奥まで続きますが行き止まりで、坑内の総延長の長さが1200km(!)にも及ぶという解説がありました。
・突き当り、坑道が1200kmも続く解説
坑内・展示場
トロッコ降車場所の横に繋がるトンネルが順路になっています。
江戸時代、明治大正時代、昭和時代の順に3つの時代のエリアに分かれ、手彫り、機械掘り、ダイナマイトと掘削方法の変遷が展示されています。
・見学順路はトロッコ道の横のトンネルへ、最初は江戸時代の展示
江戸時代は手掘り、人力の様子が伺えます。作業員の人形があったりボタンを押すと動いて解説が流れたりします。
・人力作業の様子
展示だけでなく坑内の環境もそのまま利用されています。
・自然の沈殿銅と鉄サビ地帯
明治・大正時代は電化、機械化されて効率が向上しています。
・削岩機を用いた掘削
・沈殿銅の採取(触れてはいけない)
・江戸時代とは雰囲気が変わった
・坑内の様子
・岩肌青色地帯、水が流れている
昭和時代には新しい削岩機や発破による掘削に変化しました。
・ボタンを押して警報音から爆発音までの緊張感を体感
・削岩の様子
・喫飯所
ここまで時代ごとの掘削方法を見てきました。坑内の環境もリアルに感じられたし、作業は命がけだったことがうかがえます。
分岐の右側に開運洞という小さな神社があります。当時のままなのかは不明ですが、安全を願う坑夫たちの心のよりどころだったのかもしれません。通路の天井が低いの要注意。
・分岐の右に神社
・戻って左の通路に進んでいく
・遠目には本物と思った展示が
坑内・銅資料館
銅(あかがね)資料館という室内空間へ到達しました。坑内ですがレンガ造り風で建物内のような雰囲気です。
・トンネルは銅資料館へ
解説のビデオ、鉱石、製錬所の模型、トロッコ車両など様々な展示があります。
・トロッコ車両のエレベーター
・機関車
・通洞選鉱所跡の模型、通洞駅の少し手前にあった廃墟のような建物
・足尾製煉所の模型、間藤駅の先にありこの後向かいます
・その先の通路に鉱石や製品の展示
・もうすぐ出口
坑外へ
さらに通路を進んでいくと外に出ました。高低差はほとんど感じませんでした。
・広場に出ました
トロッコがトンネルに入る前の広場で、ここにもいくつか展示があります。
さく岩機体験コーナーはその振動を体験できます。
・削岩機体験
・トロッコ車両
他にも周囲にいくつか展示があるので見てみて下さい。
・来るときに入ったトンネル、ちょうどトロッコが通った
・広場、線路左の黄色い屋根の階段が帰路です
・坑内に入るトンネル
右側はお手洗いがある旧駅舎で、屋根上に何か音がすると思ったら猿がいました。思えばここも日光市なので日光らしい光景ですね。
・旧駅舎、屋根上に猿の足音
・機関車がここまでけん引
線路を渡り左の建物(展示施設)の外に大きな寛永通宝、裏の「足」は足尾産の印だそうです。
・大きな寛永通宝
・階段の途中から見えた猿たち
階段を上がって売店へ。一般的なお土産や鉱石や古銭などがあり、寛永通宝を模したキーホルダーを買いました。
・売店に入る
上の階には昭和っぽい雰囲気の飲食店があり、混雑しているように見えました。
・上の階から出る
建物の外に出ると、最初に入場したところの西側(市民センターの裏手)に出ました。すぐ隣に通洞鉱山神社があり、ここにも猿がいました。
・通洞鉱山神社
通洞大橋、通洞公園
13:20頃、坑内観光を終えて足尾銅山観光の入口前に戻ります。次は通洞大橋と通洞公園に行きます。
・通洞公園
頭上を通る通洞大橋へと階段上ってみます。高さがあり見晴らし良い場所です。
・左の階段を登る
・渡良瀬川や山並や街並みを見渡せる
次はその下の通洞公園へ。誰もいないですが綺麗に整備された川沿いの公園です。
・通洞公園へ
・渡良瀬川の流れる音が聞こえて心地よい
ここの細長い東屋で昼食を取りました。下調べ段階で飲食店が空いているか分からなかったので昼食を持ってきました。
・東屋で昼食
・猿たちの姿が見られた
川伝いに猿の姿が。たぶんさっきの猿たちなのでしょう。可愛いですがフンが落ちてるところもあったので足元注意です。
頭上の赤い橋を見上げるのもダイナミックで良いですね。いくつかの木があり、4月末で時期的に桜は散っていますが、まだ少し咲いてる木がありました。
・桜と橋を見上げる
通洞公園で14:00まで足を休めました。
思いの他長くなってしまいましたが、足尾銅山の中心部である通洞エリアの紹介はこれで終わりです。次は足尾駅まで歩いて、間藤駅から本山製錬所跡に向かいます。
■今回のタイムスケジュール
10:06 桐生駅発、11:34 通洞駅着
12:00~14:00 足尾銅山観光と昼食
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