【散策まとめ】神奈川のローカル線が都心と繋がった!開業直後に相鉄・JR直通線に乗車した
2019年(令和元年)11月30日、相鉄線がJR埼京線と直通運転を開始しました。
相鉄はそれまで大手私鉄の中で唯一東京に乗り入れていないローカル路線でした。相鉄線沿いで生まれ育った身としては、あの相鉄線が新宿方面へ、さらに川越まで繋がるなんて信じられないような出来事です。
そんな直通を記念して12月8日に海老名駅~新宿駅間を乗車し、周辺のスポットも散策したのでまとめます。
・新駅の羽沢横浜国大駅
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海老名駅と周辺
相鉄線本線の終端駅である海老名駅。今後よく目にする駅名となりますがどんな場所なのか、少し周辺を散策して紹介します。
海老名駅は神奈川県のど真ん中、相模川の東側に位置し、小田急線、相鉄線、JR相模線が乗り入れる駅です。
・海老名駅の場所
・離れたJR相模線ホーム方面
・小田急線ホーム、奥に相鉄線ホーム
駅前には商業施設ビナウォークがあります。朝早いためかまだ開店していませんが、人が集まり始めてにぎやかになりそうな雰囲気です。ここにはミニ七重塔があるのですが、近くの相模国分寺にあったものを三分の一サイズで復元したものだそうです。
・駅前の通路
・ビナウォークと七重塔
少し歩いて相模国分寺跡に行ってみました。開放的な広場になっている史跡です。
・相模国分寺跡
北上して踏切を渡る所に相模国分駅の跡があります。相鉄厚木線との分岐も見えます。
・相鉄厚木線の分岐
・相模国分駅跡
北側の小田急線踏切手前には相模国分尼寺があります。狭いですが史跡の公園です。
・相模国分尼寺
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海老名駅~羽沢横浜国大駅
それでは海老名駅から乗車します。停車しているのはE233系埼京線の車両、今までは見られなかった光景です。最後尾の車両に乗車して出発。乗客にはカメラを持っていたり同じような目的と思われる人もいました。
・海老名駅の埼京線車両
埼京線にしては駅間が短いのが新鮮です。いずみ野線との分岐駅である二俣川駅では既に恵比寿駅までが表示しています。
西谷駅は4番線へ。かつては急行通過の待避線でしたが、羽沢横浜国大方面専用ホームとなりました。
西谷駅は丘陵の谷間に位置する住宅街で、駅ビルや大きな商業施設はありません。上に新幹線が通っているのが特徴的です。元々各停しか止まらない駅でしたが、今回の直通を機に特急の停車駅となりました。ただ横浜方面の急行は引き続き通過するという逆転現象が起きています。
西谷駅を出発し、地下に潜り真新しいトンネルを進みます。相鉄新横浜線の区間で、約3分で羽沢横浜国大駅へ到着しました。
羽沢横浜国大駅と周辺
羽沢横浜国大駅(ハザコクと呼んでます)は今回の直通と共に開通した新駅です。相鉄線としては大和駅、湘南台駅に次ぐ3番目の地下駅です。
・羽沢横浜国大駅の場所
電車を降りるとまずは電車を、そして真新しい駅構内を撮影する人が見られました。
・羽沢横浜国大駅の埼京線車両
・下り側トンネル
・真新しい駅構内
・階段と電光掲示板
・時刻表と路線図
・エレベーター
・エスカレーター
・北側から見える分岐とトンネル
・改札前コンコース
駅の外へ出ます。見物人と思われる人が沢山います。
・羽沢横浜国大駅の外観
羽沢は小さい頃にたまに訪れています。新横浜方面に続く環状二号線が走る道の途中で、周辺は貨物駅があり繁華街から離れた丘陵の住宅街という感じでしたが、今もその雰囲気は変わっていません。駅ができてからも今のところ商業施設などの建物はなく、閑散とした感じです。
・駅前の環状二号線、建物はない
・新横浜方面
人々は隣接するJR貨物の横浜羽沢駅を跨ぐ通路に流れて行くのでそちらに行ってみます。
線路が沢山並び長さもある広大な貨物ターミナル駅です。なかなか見られない光景で新鮮です。そして機関車が重厚な音を立ててやって来て停車しました。
・JR貨物横浜羽沢駅の貨物線
・機関車とコンテナ群
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羽沢横浜国大駅~武蔵小杉駅
次は武蔵小杉駅へ向かいます。所要時間は15分と表示していて長い区間です。駅を出るとすぐトンネルから出て、線路の外側へ分岐して地上に出て貨物線と合流します。分岐を直進していたら現在建設中の新横浜方面です。
しばらく地上を走った後に再びトンネルに入りますが、このトンネル内が車窓がないこともありますが結構長い印象でした。そして鶴見信号所付近から地上に上がります。貨物線を走っているので、いずれ合流する横須賀線・湘南新宿ラインの線路とは東海道線、京浜東北線を挟んで離れています。
そのまま貨物線を進み、新川崎駅付近からは貨物ターミナル内を走ります。貨物線なので新川崎駅にはホームがありません。
・新川崎駅付近の貨物線を走行中
・湘南新宿ラインと並走(遅延のため停車中)
横須賀線・湘南新宿ラインと合流し武蔵小杉駅に到着。相鉄線の感覚からすると異常に長い駅間でした。
武蔵小杉駅と周辺
埼京線は元々大崎駅からりんかい線に入っていたので、JRとしても埼京線が武蔵小杉まで来るようになったのは今回の直通がきっかけとなります。
・武蔵小杉駅の場所
・武蔵小杉駅の埼京線車両
・武蔵小杉駅の駅名標、相鉄線方面も追加された
横須賀線口から出て武蔵小杉の街を散策します。タワーマンションが林立する独特の町並みで人口急増エリアです。現在も工事中の区画があり、昔ながらの町並みがどんどん置き換わっています。
・横須賀線口
・タワーマンション群
・下町エリア
・再開発が進む街
離れた東急東横線・目黒線の武蔵小杉駅。相鉄線はいずれここも通るようになります。
・東急線駅付近
・JR南武線側と東急の連絡通路
・タワーマンション群
・東急の武蔵小杉駅ロータリー側
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武蔵小杉駅~新宿駅
武蔵小杉駅から新宿駅へ向かいます。相鉄の車両でJR線を走るのは初めての体験です。
大崎駅では相鉄、埼京線、りんかい線の3社の車両が並びました。いずれも本来と異なる運用というのが珍しくて面白いです。
・三社の車両が並ぶ
・大崎駅の相鉄12000系
終点の新宿が近づいてきます。たまに乗る埼京線・湘南新宿ラインの線路とはいえ相鉄線の車両なので不思議な感じです。
駅に着くと強引に乗車する人達に驚きましたが、どうやら折り返し列車の先頭の陣取りのようでした。車外も撮影大会状態でした。注目度の高さを物語ります。
・新宿駅の相鉄12000系
・新宿駅に海老名行き表示が並ぶ
・相鉄直通の案内
新宿駅に相鉄線がいる、相鉄線への案内がある、かつては考えられないことですが、いずれはりんかい線のように見慣れた光景になるのでしょう。
終わりに
相鉄線の海老名駅から新宿駅までを途中下車しながら乗車しました。新しい路線の開通にとてもワクワクしました。故郷の相鉄線が都内とつながったことは感慨深く、お互いの車両が他方の線に居たり、何とも不思議な感じです。これが日常になるという実感はまだ薄く、徐々に慣れていくのでしょう。羽沢横浜国大駅周辺も変化していくのでしょう。
ところでJR埼京線との直通はルートが遠回りだったり駅間が長かったり、ちょっと強引な感じもします。途中に鶴見駅や新川崎駅などができればまだ良いですが、JR貨物の線路を通るのでその望みは薄いと思います。鶴見駅と新川崎駅は直接移動しづらい駅同士なので繋がると便利になりますが。
相鉄は東急との直通の工事が進んでいますが、そちらの方が自然なルートです。東急線やその直通先に行けるようになる他、新幹線に乗り換えできる新横浜駅と繋がって便利になります。その時にもまたレポートしようと思います。
↓2024年に訪れました。
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