【櫻坂46】6thシングル「Start over!」とカップリング曲感想まとめ
櫻坂46の6thシングルが6/28(水)に発売されます。表題曲「Start over!」とその他の収録曲について、その内容と個人的感想をまとめます。
【更新】7/5 まとめ終えました。
・シブツタの6thシングルパネル展
Start over!
【種別・収録】表題曲、全Typeに収録
【センター】藤吉夏鈴
【歌唱メンバー】上村莉菜、小池美波、小林由依、齋藤冬優花、土生瑞穂、井上梨名、大園玲、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、増本綺良、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天(計17人)
表題曲 Start over! は5/30にYouTubeで公開されました。"Start over"(スタートオーバー)は「やり直し」という意味です。
■櫻坂46/6thシングル「Start over!」のMV
冒頭はベーススラップとジャンプする足音で始まる躍動感が印象的です。サウンドはクールでリズミカルで軽快だけど、どこかダークさも感じられる雰囲気。ノリが良いロック風のジャズという感じでしょうか。
作風から作曲者はやはりナスカさん、欅坂46時代からグループの真髄となる曲を沢山作っています。お得意のピアノ、ストリングス、ベースを核にしたサウンド、大まかに「条件反射で泣けて来る」に似た系統でもっとシリアスな感じです。
ノリの良い速めのテンポ感の曲でテンションが途切れずに保たれます。Aメロやサビはマイナーコードから展開していきますが暗さというよりは強さを感じさせます。条件反射~同様にクセになるサウンドです。
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MVのパフォーマンスは全体的に振り切れた感じの雰囲気で圧巻です。序盤のオフィスシーンでは藤吉夏鈴が何かに反抗してそれを壊していくかのうように自由に暴れ狂い、主人公を追うシーン構成は「黒い羊」を髣髴とさせます。エキセントリックのような振りもあり、どうしても欅坂の事が脳裏をよぎるのが本音です。
1人1人の顔がしっかり映りそれぞれのビジュアルを見せつけ、森田、田村、山﨑、守屋といったセンター経験者の面々も見らて櫻坂46として重ねてきた歴史を感じさせます。フロントだけでなく2列目の小林、土生の存在感も強いです。
ダンスもキレがあり激しくて表面的ではない熱さが伝わって来るもので、強い芯や技術があってこそのパフォーマンスだと感じさせます。気を発するような内面に潜んでいるエネルギーに満ちている雰囲気で、「パフォーマンスのグループ」らしい熱いMVという感じがします。
藤吉夏鈴はミステリアスでもあり独特な空気感を持っています。それまでは「なぜ恋」など恋愛をテーマにした楽曲が多く、どちらかというとウキウキしたり切ない表情が印象的でしたが、今回は強い表情もあり狂気の表情やパフォーマンスが見られます。評価が高かった藤吉の表現力をふんだんに開放した感じがします。
ファンとしては初の表題曲入りしたメンバーの齋藤冬優花、幸阪茉里乃、大沼晶保が登場した事も印象的で胸が熱くなります。MVだけでなく今後TV番組等でのパフォーマンスもチャンスであり、どう世間に見つかっていけるかも楽しみです。
・TAKAHIRO先生のツイート
女性グループ「櫻坂46」6thシングル『Start over!』MVがYouTube公開です!https://t.co/QSDa76Hxbf
— TAKAHIRO/上野隆博 (@TAKAHIRO_UENO_) May 30, 2023
この曲に “生きる” を感じました。
是非ご覧下さい。
私 TAKAHIRO は振付を担当致しました。
同グループは5月31日、6月1日に大阪城ホールでライブ「櫻坂46 3rd TOUR… pic.twitter.com/eoDQkopBZN
「やり直し」 - 歌詞は逃げている自分の現実に向き合い喝を入れる感じで、強めの言葉も出てきます。聴く側としてもそのメッセージ性から行動を触発されて後押しされるような、パンチのきいた熱くなるメッセージソングです。
間奏からは激しい火花に中のハードなシーンでドラマティックです。ここでも藤吉と小林が抱き合ったり対峙する事からどうしても「黒い羊」との関連性を意識してしまいます。小林もかなり目立つ第2の主役的な使い方で、スキルが高くセンター経験が無い事が不思議なぐらいです。
TAHAHIRO先生の以前のラジオでの言葉を元にすると、欅坂はどんどん自分を内側に深めていき、櫻坂は同じリアリティでも前に進んでみるという選択の違いがあるとされています。
1つの解釈として小林は過去(欅坂)、藤吉は未来(櫻坂)の比喩ではないかと思えます。藤吉が小林を抱きしめに行き一緒に踊ることで、まるで救い出して解消して前に進んでいくストーリーではないでしょうか。
藤吉は冒頭では鼻血を出して突っ伏して倒れて暴れ出しますが、最後では鼻血を拭いて不敵な笑みを浮かべます。MV全体を通して、欅坂的なものが櫻坂的なものへと昇華したという意味なのではないでしょうか。まさにグループがたどった「やり直し」です。
・加藤ヒデジン監督のツイート
櫻坂46「Start over !」監督しました。
— 加藤ヒデジン (@hidejin_0) May 30, 2023
凝り固まったものを破壊するような単純さと無邪気さ。新しいものが拒否反応をも貫く痛快な未来像です。
演出面でやりすぎてないかなーと話してる時に「やっちゃいましょ!」と。
今回はそんな藤吉夏鈴です。
よろしくどうぞ。https://t.co/uNDt6TjUVO pic.twitter.com/b6dHamI7Kk
楽曲のノリの良さと共にMVも構成が上手くて終始引き込まれるもので見飽きません。櫻坂46の「ナスカ×加藤ヒデジン」との親和性の高さを感じます。また新たな世界を作り出し期待を超えた内容で、本能を刺激させられるアイドルらしからぬ櫻坂46のカッコ良さをふんだんに見せています。
櫻坂46は「今を表現するグループ」です。今のメンバーだからこそできる表現が作る世界観、一期生・二期生のそれぞれの経験をつぎ込んだ総力戦の熱いパフォーマンスです。ライブでも盛り上がることが容易に想像できます。
あまり欅坂の名を出したくないけれど、実際に欅坂を経て進化した先の櫻坂の「今」の集大成という感じがします。改めて櫻坂46が好きだと思わせてくれる熱い楽曲、メッセージ、パフォーマンス、MVという感じです。公開時からずっとエンドレスに語りたくなるようなワクワク感があります。
櫻坂46だからこその熱い楽曲がまた生まれました。藤吉を開放した新たな姿と共にパフォーマンス集団としての位置づけを強める作品です。この熱い作品がTV番組やライブ等での披露を重ねて、それがどんどん洗練されていくことが楽しみです。
静寂の暴力
【種別・収録】共通カップリング曲、全Typeに収録
【センター】山下瞳月
【歌唱メンバー】石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、谷口愛季、中嶋優月、向井純葉、的野美青、村井優、村山美羽、山下瞳月(計11人)
三期生の楽曲「静寂の暴力」は6/14にYouTubeで公開されました。曲名もこの時に知ったことになります。
事前に発表があった通りセンターは山下瞳月です。山下と村井優は前作「夏の近道」ではお披露目前だった関係で今回初めてMVに顔が映ったことになります。
■櫻坂46(三期生)/「静寂の暴力」のMV
全員でのダンスシーンは丸い体育館のような室内で、白や黄色のパンツスタイルのシンプルめな衣装はどこか摩擦係数を髣髴とさせます。髪は縛っているメンバーが多いこともありまるでレッスン風景のようでもあります。
密度の薄い静かめのサウンド、音域が低めのベース、暗めの照明の中であり明るい雰囲気ではありません。一般的に一番活動歴が浅いの期の楽曲とはイメージしにく雰囲気で意外性を感じさせます。
パフォーマンスは感情を込めて全身で表現するコンテンポラリーダンスで、とてもキレが感じられます。素早い手の振りが多いのは、過去の印象からも山下の得意なジャンルという気がします。山下のそのスキルの高さにも驚かされますが村井優の表現力も際立っているし、それに食らいつく周りも凄いです。
髪が乱れた姿も気にせずにがむしゃらに踊っていて、楽曲のメッセージを表現することに集中している雰囲気が感じられます。表情からも切実なものが伝わってくるし、アイドルというよりまるでミュージカルの劇団のようなオーラもあります。
歌詞はあるもののMVとしてはダンスとリンクした感じは薄く、まるで言葉を使わず無音の中でそれを突き破るように訴えかけるような「心の叫び」の表現。上手く言語化できないけどこの感情は分かると、何か心に響くものが伝わって来て見入ってしまいます。
後に分かったのはテーマは「孤独」であり、それそれが思う孤独の心情の答えを、ありのままに体現して表現しているということです。まさにその時そのメンバーでしかできない表現であり、既に櫻坂46の姿になっている事に驚かされます。
アイドル的要素が多めだった「夏の近道」とはまた大きく違う方向性で、あの合宿からまだ半年でこれほどの表現ができるようになった成長力にはとにかく驚かされます。
・TAKAHIRO先生のツイート
女性グループ「櫻坂46」“三期生” 楽曲『静寂の暴力』のMVがYouTube公開となりました。
— TAKAHIRO/上野隆博 (@TAKAHIRO_UENO_) June 14, 2023
『静寂の暴力』https://t.co/SR7dazvxft
私 TAKAHIRO は振付を担当致しました。
しんとした無限に心が叫ぶ楽曲。
11人による1つの世界を感じました。
本曲は6月28日(水)発売の「櫻坂46」6thシングル『Start… pic.twitter.com/9HYsY7fGHW
体育館とあまり顔が映らない日常のシーンで構成されたシンプルな構成で、メンバーの表現に多くの割合を頼っている潔さを感じさせます。曲の終わり方もセリフで終わる形で少しシリアスな後味になります。愛想があったりや媚びる感じでもなく、しっかりメッセージを投げかけています。
その表現にとても引き込まれるものですが、MVとしては最後に円陣のシーンがあることで現実に戻ることができます(私は感受性が強いのでこのシーンがあると安心します)。
・池田一真監督のツイート
#櫻坂46 #静寂の暴力 MV担当しました!今しか絶対に出せない表情、ダンスを粘り強く狙いました。ドキュメンタリーとしても楽しんでほしいです。https://t.co/HXAidWIZz8 pic.twitter.com/8CCVf8jf9w
— 池田一真/映像ディレクター (@kazuma__ikeda) June 14, 2023
挑戦的な内容ですが、このがむしゃら感は今の三期生だからこそできる表現だと思います。若い期だからと言って「明るい、可愛い」だけではない、三期生の表現のバリエーションは想像以上のもので驚かされました。
一般的なアイドルとは違うパフォーマンス集団としての決意やオーラ。三期生も「今」を表現する櫻坂46としてのアイデンティティは健在で、二作目にして可能性も恐ろしさも感じさせられました。
ドローン旋回中
【種別・収録】カップリング曲、通常盤に収録
【センター】田村保乃
【歌唱メンバー】上村莉菜、小池美波、小林由依、齋藤冬優花、土生瑞穂、井上梨名、大園玲、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、増本綺良、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天(計17人)
「ドローン旋回中」は6/26にYouTubeで公開されました。メンバーは一期生と二期生で、センターは田村保乃だと分かりました。
■櫻坂46『ドローン旋回中』のMV
アップテンポで明るい快活なバンドサウンドで、王道アイドル的なポップな曲です。現時点の櫻坂46としては少し珍しい印象を受けます。ブラスセクションも印象的で裏打ちのスカ的な要素もあり、全体的に歌に対してサウンドバランスは強めな印象です。
疾走するような爽やかでハイテンションな青春の夏曲という感じで、野外フェスに向いているイメージでタオルを回したくなります。
MVは銚子電鉄沿線の風景が中心で、メンバー1人1人のキャラが出ていてダンス的というより素に近い感じのリラックスした楽しそうな姿が見られて見どころが多いです。笑顔は多めですが終始アイドル的に笑顔はじけるという感じではなく儚い表情等も見られます。
歌詞は内容からスクール系の片想いソングで、恋する「君」をドローンで追いかける内容です。「ドローン」や「カモーン」を繰り返すサビは印象的で、間奏部分はライブで一緒に声を出す光景がイメージできます。
MVを細かく観ると不思議な場面や意味深な場面があります。こういう明るい曲であっても色々と探してみたり考察したくなってしまうのがBuddiesとしての癖かもしれません。
→ブレーキかけて衝突する音、自転車で倒れてる田村(最後は起き上がる)、冒頭には謎の文字("DRONE"だと判明)、柱に横から座る森田、松田の非対称の鏡、終盤は各場面で花びらが舞って姿が消える、藤吉の腕時計は1時55分?、他の掛け時計は1時50分など。
※後のメンバーからの解説では、それぞれのメンバーが異なる様々な能力を持っている設定のようです。
・プロデューサーの橋本ヒロト氏のツイート
**Produce work**
— 橋本ヒロト (@HlROTO_) June 26, 2023
櫻坂46「ドローン旋回中」MV
ある台風前夜の静寂と高揚。
台風=君=謎 観測所=僕
繰り返す一日に巻き込まれた17人。https://t.co/I6os5jo6UY#櫻坂46 #櫻坂46_Startover pic.twitter.com/DfK5Pd859V
Start over!や特に三期生の静寂の暴力といった表現に振り切った曲とは対極的であり、これを一期生と二期生でパフォーマンスするのは意外ですが、緩急を付けて表現の幅広さを見せています。
まさにこれからの季節の野外ライブで盛り上がる曲だと想像できるだけに W-KEYAKI FES. が開催されない事が残念ですが、参加する各種夏のフェスで盛り上がることでしょう。また今後夏の定番曲になるでしょう。
風の音
【種別・収録】カップリング曲、TypeAに収録
【センター】小池美波
【歌唱メンバー】上村莉菜、小池美波、小林由依、齋藤冬優花、土生瑞穂(計5人)
「風の音」はシングル発売により解禁となりました。夏の近道を除くと初めての期別曲で、一期生5人による楽曲です。
軽快でノリが良いサウンドで、細かいドラムのリズムと機敏に動き回るベースが特徴的です。疾走感がありつつ一昔前の大人クールなイメージのサウンド感という感じがします。
人数が減ってしまった1期生1人1人の声が区別できるのが新鮮かつ感慨深いです。その中でも小林由依の歌唱力の高さを感じさせます。
君らしく生きることを伝えたサイレントマジョリティーから始まった1期生、自分らしく生きることの難しさというメッセージが沁みます。
歌詞からは学校の様子を描いた内容ではあるものの、雰囲気やテンションからは夜の高速道路ドライブで聴きたくなるような疾走感がある曲です。
※7/26のミニラ配信でセンターが小池美波と判明しました。
コンビナート
【種別・収録】カップリング曲、TypeBに収録
【センター】増本綺良
【歌唱メンバー】井上梨名、大園玲、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、増本綺良、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天
(計12人)
「コンビナート」はシングル発売により解禁されました。こちらも期別曲で二期生楽曲12人が歌っています。
この曲も「風の音」同様に一昔前の懐かしい雰囲気を感じさせます。少し気取った感じのある歌い方やサウンドが印象的です。
コード進行が複雑であることが印象的で、サビでは対照的に素直に進行してすっきりしています。
今やグループの中心ともいえる二期生の声のミックスの質感や厚みが良くて魅力的です。松田里奈の声は際立つものの、全体的にソロパート的な区別しやすい部分は無いようです。
全体的にビートが深くてノリが良く、進行のテンションがクセになります。特にサビのメロディー感や進行感は魅力的です。
歌詞は恋人たちの夜のドライブを描いており、サビに出て来る"Glittering lights"は「きらびやかな光」の意味です。こちらも夜の高速道路ドライブで聴きたくなるような雰囲気があります。
どこか「風の音」と似たテイストを感じましたが、やはり同じ作編曲者でした。
・作編曲を担当したTomoLow氏のツイート
本日発売!櫻坂46 6thシングル
— TomoLow (@TomoLow_music) June 28, 2023
『Start over!』収録の
「風の音」(w/@soichiroK )
「コンビナート」
(w/@nagasawa_ch1ak1 , @barboramusic )
の2曲で作曲・編曲で参加させて頂きました!ぜひ!#櫻坂46 #櫻坂46_Startover https://t.co/M4VLUN8yIB
※7/26のミニラ配信でセンターが増本綺良と判明しました。
Anthem time
【種別・収録】カップリング曲、TypeCに収録
【センター】中嶋優月
【歌唱メンバー】石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、谷口愛季、中嶋優月、的野美青、向井純葉、村井優、村山美羽、山下瞳月(計11人)
「Anthem time」(アンセムタイム)はシングル発売により解禁されました。三期生11人による楽曲で三期生曲としては3作目です。
まるでAKB48を思わせる明るくキラキラした王道アイドル的なサウンド感です。リズミカルでテンションが高い素直で可愛い曲で、静寂の暴力とは対極的です。
特筆すべきはその歌詞のメッセージ性で、三期生が活動していく道のりの希望について歌っています。
「花」を主軸としたテーマになっており、それぞれの個性や環境やペースの違いがあっても一生懸命に頑張る美しさ、そんな「君」を見守る「僕」という構図になっています。
終盤では種、芽、蕾、花と開花していくことに例えており、三期生の募集が「咲かない人はいない」をテーマにしていた事と対応しているかのようです。
「卒業」という言葉も出てきて長いスパンを意識させ、三期生の活動全体を表したメッセージソングという感じで、それを見守る温かさが感じられます。
三期生の活動の希望の支えになる歌であり、三期生を応援する感情と元気の出る明るいサウンド感からもライブでは盛り上がりそうです。
・作編曲を担当した本田正樹氏のツイート
#櫻坂46 6thシングルTYPE-C収録、三期生担当の『Anthem time』の作編曲を担当させて頂きました!
— 本田正樹(作曲家) (@Masaki__Honda) June 28, 2023
一聴すると王道の元気系ソングといった感じですが、歌詞をちゃんと読みながら聴くと、聞く人によってだいぶ印象が変わる気がします!
個人的にはむしろ泣ける曲な気も(涙をこらえている顔)
よろしくお願いします! https://t.co/2tduF1X5TD
※7/26のミニラ配信でセンターが中嶋優月と判明しました。
一瞬の馬
【種別・収録】カップリング曲、TypeDに収録
【センター】藤吉夏鈴
【歌唱メンバー】上村莉菜、小池美波、小林由依、齋藤冬優花、土生瑞穂、井上梨名、大園玲、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、増本綺良、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天(計17人)
「一瞬の馬」はシングル発売で公開されました。卒業した元キャプテンの菅井友香にもちなみ待望の「馬ソング」であり、一期生と二期生の17人が歌っています。
穏やかなイントロで始まり、終始穏やかで透明感がある雰囲気です。どこか青マリの「ここにない足跡」を連想させる爽やかさと切なさがあります。
低い音域のベースとリリカルな高い音域の組み合わせが印象的で、エコーが強めで中音域を薄めにすることで透明感を出しているのかもしれません。
歌の内容は「馬が走ること」に例えて迷わずに走っていけという、メンバーに向けた活動の背中を押すメッセージソングです。
永遠はない、「一瞬」という刹那なアイドル活動の心情に寄り添い、夢をかなえるための希望になるメッセージです。
17人の歌声が厚みがあって綺麗で心地よいです。比較的短い曲ですが、サウンド感とメッセージ性が清々しい雰囲気であり、ライブでは温かく清い雰囲気に包まれそうです。
※7/26のミニラ配信でセンターが藤吉夏鈴と判明しました。
終わりに
櫻坂46の6thシングル収録曲について個人的な感想と共にまとめました。今回も自分なりに時間をかけて向き合いました。
それぞれの曲を短く表すとこんな感じです。
- 【Start over!】癖になる躍動感と藤吉の表現開放、総力戦櫻坂の狂気
- 【静寂の暴力】「孤独」心の叫びに振り切る表現者三期生の可能性
- 【ドローン旋回中】ポップで爽やかな疾走感、ライブ向き夏ソング
- 【風の音】生きる難しさ、一期生のクールで大人な軽快疾走曲
- 【コンビナート】ビート感が癖になる二期生の恋人高速ドライブ曲
- 【Anthem time】三期生の活動を見守る支え、元気が出る希望ソング
- 【一瞬の馬】迷わず走れ、刹那な活動を支える希望メッセージソング
6thシングルでは全体的に「今までなかった感じ」がどんどん増えた感じがしました。既にある程度曲数はあるのに、どんどん新しい発見があるのが不思議です。保守的ではなく挑戦的で振り切っているし、どこまでバリエーションが増えるのかとワクワクさせられます。
それぞれの楽曲スタイルに対して着実に実力を上げているし、歌声も安定感が出てより魅力的になった気がします。それぞれにしっかりメッセージ性もあり心に沁みます。癖になるサウンド感も魅力的で、関わっているクリエイター陣の凄さも感じさせます。
各期で櫻坂46としての表現の総力戦
期別の意識が強かった今作、毎回そうですが今作は特にグループとしての厚みが着実に増していると感じられ、とてもワクワクさせられる瞬間でした。三期生の存在も大きく、成長が著しく早々に支持を得た存在になったことが感慨深いです。
今回は特に全体的にどんなパフォーマンスになるのかが想像しにくい感じがしており、それもまた楽しみです。前作期間中のライブから声出し解禁になった事もあり、ファンとしても一緒にライブを作り上げていく事が楽しみです。
櫻坂46は今そのメンバーだからこその表現をするグループで、「リアル」を表し、一歩前に進んでみるメッセージ性を持ちます。一期生、二期生、三期生のありのままの「今」を表現しており、全力で駆け抜けるリアルなストーリーがあります。
それがどんどん成長している、広がっていると感じたワクワクさせられるシングルで、この魅力をリアルタイムで感じられてとても楽しいです。櫻坂46がますます好きになったし、この感覚を日本中・世界中の沢山の人に知って欲しいと強く想いました。
前作はこちら:
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