坂道グループの違いにも言及 ~ TAKAHIRO先生の解釈が聴けた貴重なラジオ番組「TOKYO SPEAKEASY」
8月25日(木)25:00~のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」で櫻坂46のダンス講師TAKAHIRO氏と田村保乃と藤吉夏鈴による対談がありました。
櫻坂46や前身の欅坂46、乃木坂46や日向坂46に対する解釈もありとても興味深い内容でした。
・TAKAHIRO氏の著書「ゼロは最強」
TAKAHIRO先生の解釈
ラジオでTAKAHIRO氏が坂道グループや前身の欅坂46との違いの解釈について話していました。
坂道グループの違い
若者が抱えている苦悩に対しどうしたら温かくなるかの違いとしています。
- 乃木坂46は理想
- 日向坂46は幻想
- 欅坂46・櫻坂46はリアリティ
具体的には以下のような話がありました。
【乃木坂】きっかけ、思ったより嫌じゃない
【日向坂】想像の楽しさ、恋や愛が多い、主人公とは実際に触れてない事が多い
【櫻坂】麺が伸びた、藤吉曲でも人が抱き合って触れ合っている
【欅坂】人の痛み、社会のリアリティ、理想も幻想も大事、傷つきながらも歩くことも大事
欅坂46と櫻坂46の違い
同じように苦しみを感じているがアンサーが違うとしています。
【欅坂46】
どんどん行くほど自分の中に入っていく、社会から離れ自分を深めていく、同じように感じている人が居ると寄り添う
【櫻坂46】
逆のアンチテーゼ、同じような境遇だけど人と触れ合って一歩前に進んでみる。そういう答えもあるんだ(と感じて作っていることが多い)。1つ大人になって何が見えるか。
今その瞬間だからこその表現ができる人達がどうやってこの先の世界観を作っていくのかが見どころである、と解説していました。
櫻坂46への改名に関してはブログタグ「改名」もご覧ください。
個人的な所感
TAKAHIRO氏とメンバーを交えた対談は珍しい機会で、とても貴重な話を聞くことができました。TAKAHIRO氏の個人的な解釈としながらも、実際にこの考えを元に振付が行われているので、グループを理解する上で重要な内容でした。
欅坂46と比べて櫻坂46の方がより大人な現実的な姿を描いているという事は、自分の思っていたイメージの方向性と一致していました。
欅坂46は若者目線になりその葛藤に寄り添っています。それを色濃く感じられるのは以下です。
サイレントマジョリティー、大人は信じてくれない、不協和音、エキセントリック、「月曜日の朝、スカートを切られた」、AM1:27、避雷針、ガラスを割れ!、アンビバレント、黒い羊、角を曲がる、等
櫻坂46は幅広い立場のリアリティを描き前進行動を促すことが多いです。1stシングルのNobody's fault、なぜ 恋をして来なかったのだろう?、buiddesの3曲が方向づけた鼓舞系、恋愛系、仲間系に大別できます。特に恋愛系はよりリア充な触れ合いが描かれるようになりました。
欅坂46時代から楽曲の世界観を表現することを大切にしており、その時々のありのままの気持ちを投影して入り込んだパフォーマンスをすることは、櫻坂46になっても大切な本質として引き継がれています。
話にも出ていた偶然の答えの藤吉が分かりやすい例で、その時にしかできないパフォーマンスで緊張感とエネルギーを生み出し、周りにも波及してより表現力を増したパフォーマンスが出来上がっています。表現者としてメンバーを信頼し託している関係も良いですね。
そんな風に表現に意識を置いてパフォーマンスしている事がアーティスティックな雰囲気が感じられる要素です。基本スタイルとして題材やダンススタイルが可愛すぎないこともあり、そういうパフォーマンスのカッコよさやメンタリティーの強さに惹かれます。
TAHAKIRO氏の哲学的な解釈や表現への熱さがあるからこそ、アイドルらしからぬ表現者としての圧倒されるパフォーマンスやそれを解釈をする楽しみ方があります。このグループの奥深さを生んでいるTAKAHIRO氏の存在の大きさを再認識しつつ、これからの櫻坂46が楽しみです。
【直近のライブ】
【1stアルバム】