【三陸被災地旅行】(3) 大船渡 ~ 堤防や新造成地に感じる生活再建の営み

    東北地方

こんにちは、旅行散策と一眼レフ撮影が趣味の「みやだい」です。

東日本大震災の被災地を巡る三陸旅行の2日目です。この日はまず大船渡を散策しました。

大船渡・みなと公園

大船渡

大船渡駅

まずは大船渡プラザホテルから近い大船渡線BRTの大船渡駅を観察してみます。BRTの駅は震災復興により生まれたものですが、独特な構造で興味深いです。

・大船渡プラザホテルから望む大船渡駅とロータリー、右にはおおふなぽーとBRT大船渡線・大船渡駅前

BRT専用道上の駅はロータリーの前の一段上にあり、方向別に屋根のついたホームがあり、待合室やトイレがあります。鉄道時代単線だった関係で専用道も1車線分の幅で、駅では行き違いができるようになっています。

・ロータリーの様子BRT大船渡線・大船渡駅前

・駅へは一段上がる、そこも道路のような専用道なので不思議な感じBRT大船渡線・大船渡駅

・単線の道ですが駅は方向別の屋根付きホームがありますBRT大船渡線・大船渡駅

・待合室とトイレ、新しくてきれいBRT大船渡線・大船渡駅BRT大船渡線・大船渡駅

・南側を望むBRT大船渡線・大船渡駅

BRTの踏切

近くに踏切があるので見てみます。踏切は道路側ではなくBRT専用道側を遮断する独特の構造で誤侵入を防いでいるようです。双方に信号機があり、まるで普通の交差点のような雰囲気です。

・交差点のような踏切、BRT側にある遮断機が閉まっている大船渡駅付近の踏切

・BRT車両が近づいて遮断機が開く大船渡駅付近の踏切

・通常の信号制御で交差点を通過大船渡駅付近の踏切

・再び遮断機が閉まります大船渡駅付近の踏切

駅隣接の「おおふなぽーと」という施設(後で行きます)の屋根のある野外部分にはストリートピアノが置いてありました。復興支援で寄贈されたものです。

・大きな建物の「おおふなぽーと」大船渡駅・おおふなぽーと

・誰でも弾けるストリートピアノがあります大船渡駅周辺の町並み

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大船渡の街を散策

さて街中を歩いて散策します。車の音がするだけの静かな町、周辺は新しい建物や仮設の建物や空き地があり、海沿いはしっかり堤防が巡らされていました。一帯が津波の被害から再建している雰囲気を感じられます。

・山側には住宅が多い大船渡駅周辺の町並み

・駅周辺は空き地もあり工事中の区画も大船渡駅周辺の町並み

・海沿いは堤防が張り巡らされています大船渡駅周辺の町並み

・海沿いの区画は空き地が多い印象大船渡駅周辺の町並み

・建物はほとんどが新しく再建した雰囲気大船渡駅周辺の町並み

・駅方面を望む大船渡駅周辺の町並み

南側に進むと飲食店や生活用品などの商業施設を集めたエリアがあります。新しくてきれいな建物で、被災前の各店舗をここに集約した形なのでしょう。

・様々な飲食店が集まる新しい建物大船渡駅周辺の町並み

・須崎川を挟んだ向こうにも続く大船渡駅周辺の町並み

・スーパーやホームセンター等も大船渡駅周辺の町並み

・海沿いには空き地が目立ちます大船渡駅周辺の町並み

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みなと公園

須崎川沿いに海側へ歩いてみなと公園へ向かいます。

手前の夢海公園には震災遺構の時計がありました。時が止まった時計は象徴的です。大船渡・夢海公園大船渡・夢海公園の震災遺構の時計

・隣接する海沿いのみなと公園へ土手を上がる大船渡・みなと公園

堤防に登ると開放的で眺望が良いです。海側は対岸に大きな工場地帯で音が響きます。日差しが温かくかもめの声がする穏やかな場所で、波は穏やか、護岸工事されおり、きらめく水面がきれい、落ち着く憩いの場所です。

・開放的な海沿いの眺望が心地よい大船渡・みなと公園大船渡・みなと公園

・対岸の工業地帯が印象的、音が響く大船渡・みなと公園

・街を襲った、今は静かな海大船渡・みなと公園

・鎮魂愛の鐘、ご年配の方が鳴らしていいたのが印象的大船渡・みなと公園

・堤防が街をガードする大船渡・みなと公園

町側は一帯が新しく造成された雰囲気で、津波に襲われた地域であることを実感しました。

・大船渡駅方面大船渡・みなと公園

・被害が大きかった南側の地区大船渡・みなと公園

心地よくてずっと居たくなるような落ち着き感がある場所ですが、この場所で起きた津波の悲劇に想いを馳せました。

この近辺もストリートビューで被災直後の様子が見られます。
【追記】2023/12時点では風景が更新されています。

・現在のほぼ同じ場所、堤防が作られたのが分かります大船渡・みなと公園前の道路

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おおふなぽーと・震災の展示

BRT到着まで時間が余ったので駅前の施設「おおふなぽーと(大船渡市防災観光交流センター)」へ。公民館+観光案内所のような新しくてきれいな建物です。2階の一室には震災被害の展示(撮影不可)があり見学しました。大船渡駅前・おおふなぽーと

展示では、

  • 町中に押し寄せる津波
  • 流されたコンテナが住宅に交じっている様子
  • 高台に避難する人たち
  • 広範囲が壊された町の空撮

などの恐ろしい光景を見ました。

街中を歩いただけでは感じきれなかった、この場所で実際に起きていた悲劇のリアルを感じ、やるせない気持ちになりました。

ちょうど中学生たちがバスから降りてきて隣の大きな部屋で被災の説明を受けていました。このように伝承が行われるのは大事なことですね。

※この建物は屋上からも眺望が良さそうです。

ここまで大船渡の被災と復興の様子を見てきました。悲劇を乗り越えて新しい生活再建の営みがありました。

大船渡線BRTで盛へ

次は少し北にある盛駅に向かいます。大船渡駅11:05発の大船渡線BRTに乗ります(BRTはICカード対応)。特に右側は津波の被害を受けた区域で、新しい区画・町並みを少し見ることができました。

・時間まで休憩していたおおふなぽーと大船渡駅前・おおふなぽーと

・BRT車両が到着、盛駅へ出発BRT大船渡線・大船渡駅

・右側の車窓は被災エリアで空き地も見られるBRT大船渡線・大船渡~盛

・途中のBRT田茂駅BRT大船渡線・大船渡~盛

・途中から三陸鉄道の線路や車庫の車両が見えてきましたBRT大船渡線・大船渡~盛

次は盛駅周辺を散策してから三陸鉄道に乗車します。

2日目中盤へ続く。

【次へ】

   

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Written by みやだい

ファゴット一眼レフ風景写真が好きな「みやだい」です。コントラファゴットやファゴッティーノやバソンも所有、風景写真は定期的にテレビ等に提供しています。旅行、猫も好きです。真面目マイペース平和主義、前向きでいたい。
X(旧Twitter) → @iadayim



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