【三陸被災地旅行】(2) 陸前高田・奇跡の一本松 ~ 一変した地に立つ希望に心動く - 東北地方|旅ブログ|みやだい

【三陸被災地旅行】(2) 陸前高田・奇跡の一本松 ~ 一変した地に立つ希望に心動く

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こんにちは、旅行散策と一眼レフ撮影が趣味の「みやだい」です。

三陸旅行1日目前半の続き、後半は陸前高田の「奇跡の一本松」周辺を訪れました。

陸前高田ユースホステルと奇跡の一本松

陸前高田(奇跡の一本松)

高田松原津波復興祈念公園

JR大船渡線BRTで奇跡の一本松駅に到着。広い駐車場をぐるっと回って道の駅兼東日本大震災津波伝承館の前に停車。陸前高田の市街地から南に離れた場所で、周辺は広大な空き地でした。

※奇跡の一本松駅の場所ですが、現時点のGoogleMapではT字路の北側に表示していますが、実際は伝承館のロータリー内です。

・到着したBRT奇跡の一本松駅前・BRT

・北側は広大な空き地奇跡の一本松駅前・周辺の景色

・東日本大震災津波伝承館と道の駅が繋がった長い建物東日本大震災津波伝承館と道の駅

・周辺案内図、広大な広場東日本大震災津波伝承館周辺の案内図

・左側が東日本大震災津波伝承館東日本大震災津波伝承館

建物の海側は高田松原津波復興祈念公園という祈りの場になっていました。サッカー場の何倍も広いの芝生に1人立っているような広大な空間です。静かで聞こえるのはカエルの声、車の音ぐらい。自動芝刈り機が印象的。

・伝承館と道の駅の間に広大な追憶の広場東日本大震災津波伝承館と道の駅の間

・歩いて献花の場、追憶の広場へ陸前高田・献花の場、追憶の広場

・非日常感のあるとても広大な空間です陸前高田・献花の場、追憶の広場

・右奥には奇跡の一本松が見えます陸前高田・献花の場、追憶の広場

海沿いには高くて長い堤防が張り巡らされています。さらに歩いてその上に立って海を眺めます。

・海までも距離がある陸前高田・海を望む場への道

・海を望む場に立つ陸前高田・海を望む場

ざぶざぶと押し寄せる波、今は穏やかな海を見つつ感じるものがあります。堤防の先には小さな苗木が沢山ありました。元々はこの堤防がなく沢山の松林だったはずで景色が一変しています。陸前高田・海を望む場からの海陸前高田・海を望む場・苗木

・とてもスケールの大きな空間、元々松原や街があったはずの場所陸前高田・海を望む場で振り返る

奇跡の一本松

西側の川の河口付近には有名になった「奇跡の一本松」があります。ちょうど何かの工事をしていました。現在は枯れ木で保存処理をされた状態とのことですが、1本だけ立つ姿を見上げて感じ入りました。

・土手の内側の西側に見える一本だけの高い木へ陸前高田・奇跡の一本松

・1本だけ空にそびえ立つ奇跡の一本松陸前高田・奇跡の一本松

・保存のために工事が行われている陸前高田・奇跡の一本松

隣には被災した「陸前高田ユースホステル」の建物が壊れた生々しい姿になっています。中が見えるし一部は水に浸かっており潮の香りがします。

・生々しい被災した建物陸前高田ユースホステル陸前高田ユースホステル

・水に沈み傾いた建物陸前高田ユースホステル

・奇跡の一本松と共に震災を伝える陸前高田ユースホステルと奇跡の一本松

被災前の写真を調べると松林の中にあった施設のようで、今や裸になり水浸しになり、近辺は長い大きな堤防と水門、街を守るための大規模な構造で景色が一変してしまっています。

・堤防の土塁が続き近くには水門陸前高田ユースホステル

奇跡の一本松は複雑に感じ入るものがあり、言語化するのは難しいですがとても心を打たれました。ここからなかなか離れる気になれませんでした。中学生らしき集団も見学に来ていました。

・木の前で立ち尽くす陸前高田・奇跡の一本松

近くに橋桁跡がありましたが被災したものではなく、山を切り崩して平地のかさ上げや堤防を作るための土砂を運ぶ橋の跡だそうです。とても大規模な工事が行われたことが伺えます。

・復興を支えた橋げた陸前高田・奇跡の一本松付近の橋げた

奇跡の一本松の保存は賛否あったようですが震災を伝える象徴的なものだし、こうやって遠くから来るきっかけになり実際に目の当たりにして心が動いています。

後ろ髪をひかれながらBRT乗り場へと戻ります。陸前高田・奇跡の一本松

※今回は訪れていませんが周辺には震災遺構の旧陸前高田市立気仙中学校、旧道の駅高田松原 タピック45があります(見学できるかは未確認)。

↓さらに詳細はこちら

BRT待ち

便数が少ないBRT、次は18:25発で1時間以上あり長く時間を待ちました。やはり段々冷えてきました。

※盛方面へは陸前高田駅の方が始発や別ルート(陸前矢作)から来るものがあり便数が多いです。歩く余裕があればそちらに行くのもあり。途中に米沢商会という震災遺構もあるようです。

・路線図と時刻表奇跡の一本松駅の路線図と時刻表の看板

西側の建物の道の駅は17時に閉まりましたが、東側の伝承館は入り口付近にあるロビーとトイレだけが開放された状態でした(少なくとも18時までは)。そこにはBRTの運行ディスプレイもあり、実質待合室を兼ねた施設なのでしょう。

することもなく1時間以上待ち、ようやく来たBRTに18:25に乗車しました。奇跡の一本松駅

大船渡線BRTで大船渡へ

BRTで大船渡駅に向かいますが、ここの区間は結構長かったです。高校や病院を経由するちょっと遠回りをするルートでもありました。BRTは鉄道時代よりも住民生活に寄り添った運用になっています。

1つ先の陸前高田駅は鉄道時代の駅跡に位置していてロータリーもある拠点的な雰囲気です。南側は広い空き地で、北側に復興した新しい街があります。元はどんな街だったのだろう。

※陸前高田駅周辺もストリートビューで被災直後の様子が見られます。

信号が少ないのか一般道もほぼ止まらずにまるで専用道のように走りました。途中からバーをくぐりBRT専用道に入りました。踏切やすれ違いの退避場所もあり、独特な乗り物を体感しました。

陽が落ちてずっと真っ暗で何も見えない状態、バス同様の乗り心地で揺られ、地面がボコボコの場所もありました。やはり鉄道の方が乗り心地が良いというのが本音ですが、BRTで復旧しただけでも意味深いですよね。

大船渡

19:12大船渡駅に到着。BRT専用道は一段高く、駅前にはロータリーがありどちらもバス同士というのが不思議な感じです。

・大船渡駅に到着大船渡駅

・ロータリーから見たBRT大船渡駅大船渡駅

南側には新たに整備された店舗街がありました。被災前に近辺にあった店舗が集まっているのでしょう。月曜で休みの店舗が多いこともありますが、ひと気もあまりないので心配になったのが本音です。

・駅前の新しい店舗街大船渡駅

駅前の大船渡プラザホテルで宿泊しました。チャペルもあったりして新しくてきれいなホテルで快適でした。大船渡駅

ここまで1日かけて結構遠くまで来た感じで疲れました。体力も使い、各地で被災した様子を目の当たりにして想いを馳せ、心身共に頑張った感じになりました。

地方らしく公共交通機関の便数が少なくて時間がシビアだと感じました。車の方が動きやすいのではというのが本音です。

大船渡の街は翌日巡ります。

※表示時刻はその時点のものであり、最新の情報をご確認ください。

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Written by みやだい

一眼レフ風景写真が好きな「みやだい」です。全国を旅行、散策しながら風景写真を撮影しています。近年はお城巡りが好きです。
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