【三陸被災地旅行】(4) 三陸鉄道 ~ 盛から釜石へ:感じた爪痕と希望の意味
こんにちは、旅行散策と一眼レフ撮影が趣味の「みやだい」です。
三陸旅行2日目の中盤は盛駅周辺を散策してから三陸鉄道に乗って釜石へ向かいます。
盛駅周辺
盛駅
11:05に大船渡駅発の大船渡線BRTに乗り、11:11に盛(さかり)駅に到着しました。13:00発の三陸鉄道まで時間があるのでしばらく周辺を散策しつつ昼食を取ります。
※乗車シーンへお急ぎの方はここからジャンプ。
・盛駅のマップ
盛駅も気仙沼駅と同様に鉄道とBRTが一体になったホームです。車内改札のため改札口はありませんが、JRと三陸鉄道なので別々に駅舎があります。
・BRTと鉄道一体のホーム
・跨線橋もありますがBRT専用道の緑の横断歩道からも渡れます
・南側はBRTのJR盛駅としての駅舎
・北側は三陸鉄道の駅舎
南側には三陸鉄道の車庫、北側にはBRTの折り返し・待機場所がありました。
駅舎を出るとのどかな雰囲気、従来の町並みがあるので津波の大きな被害はなかったのだと思います。駅舎外右側のトイレはちょっと古いです。
線路を越える歩道橋があるので登ってみました。駅舎や三陸鉄道の車両などが見えつつ 、長い貨物列車がやってきて止まりました。北側に向かう貨物路線があるようです。
・線路を越える歩道橋
・駅を上から眺められる
・三陸鉄道の車庫
・東側の町並みと山並
・長い貨物列車がやってきた
・駅舎と貨物列車
三陸鉄道の乗車は昼食後にしますが、ICカード非対応のため先に切符を買っておこうと思ったら券売機の電源が切られていました。声を掛けたら付けてくれましたがもしかして節電なのかなと、厳しい現実を感じました。
北側の踏切
駅周辺は津波の被害は受けてないエリアと見られ、住宅街で店舗は居酒屋が多い印象でした。
・駅前の通りを北側に歩く
駅から北側に徒歩5分ぐらいの所にある踏切に出るとまた貨物列車が来ました。三陸鉄道やBRTよりも運行頻度が高くて存在感があります。
・後述の昼食後に再度踏切へ、BRT折り返しが見られた
サンリアショッピングセンター
踏切の近くにある「サンリアショッピングセンター」へ。周辺で一番大きな建物で2階建てのデパートです。コンパクトに多様なお店があり便利そう、この地域の中心的な場所なのではと思いました。
そのためか池袋と釜石を行き来する「けせんライナー」という夜行バスの停車場もここにありました。
2階のフードコートで昼食、飲食店「カレーハウス・ビー」でピラフカレーを食べました。手作り感があり素朴な味わいでした。地元の方が店員さんと話しているのも印象的で、東京ではあまり見られないこの雰囲気は良いなぁと思いました。
↓さらに詳細はこちら(盛駅と周辺)
三陸鉄道・盛駅
さて三陸鉄道の出発時間が近づき、乗車するホームへ向かいます。三陸鉄道はNHK朝ドラ「あまちゃん」で注目を浴びました。実際に来てみるとここまでの交通移動が大変です。
・三陸鉄道の盛駅の駅舎
・緑色に塗られた横断歩道を渡る(他の場所で渡ってはダメと注意書きあり)
のどかな駅に車庫からゆっくりやってる1両編成の気動車。本数が少ないし1便ずつに重みが感じられ、13:00発ですが自宅に帰るための終電なので絶対に逃せません。
・盛駅の3番線は鉄道線
・車庫からゆっくりやってきた列車
出発前にも車両を撮影する人が多く、やはり観光客が多いのだろうと思います。席は全ては埋まらないぐらいの乗客数でした。
・1両編成の気動車
三陸鉄道に乗車(盛~釜石)
13:00発釜石行き、出発すると乗り心地はJRのローカル線よりも揺れが少なくて安定しているのを感じました。もちろんBRTよりもスムーズです。1両編成特有の「トトン」という音を繰り返します。
※以後窓越しのスマホ写真中心で画質や画角が不安定です。
・盛川を渡る
・陸全赤崎駅、再建された雰囲気を感じる
・綾里(りょうり)駅は特徴的な建物の駅舎
乗っているとトンネル区間が結構多い印象で、海と山の繰り返しであることから「リアス式海岸」を実感できました。
一番のスポット「恋し浜」駅では2分停車しますがあっという間でした。一時下車して撮影する場合も急ぐ形になるし、その間に願い事を書く余裕はありませんでした。次の列車を待つ場合は次は「2時間20分後」!今回はこれが自分の終電でもあるし、ここで降りる方も時間にはご注意下さい。
・恋し浜駅に停車する列車
・恋し浜駅からのきれいな海の眺望
・愛の磯部、恋し浜
・駅舎には願い事の貝殻が溢れる
↓さらに詳細はこちら
その後も海が見える場所はほとんどが堤防が囲い川は護岸工事され、新しい区画に住宅が立つ場所もありました。1つ1つ全ての入り江が被災していた事実、ここでも津波の爪痕を感じることになり、この路線の復活が与えた希望の意味を感じました。
・海沿いの堤防と水門
・三陸駅からも堤防や水門が見える
・新しい区画に立つ住宅
沿線中では吉浜湾は特にきれいな海岸で、減速して景色や特産品のアナウンスをしていてまるで観光列車のようでした。
・吉浜駅の手前、やっときれいな海岸が見えた
・吉浜駅の先で減速してアナウンス
三陸鉄道は意外と乗り心地が良くて眠くなる感じは今回の旅で初めてでした。
トンネルと堤防の景色を繰り返して進み、釜石駅近くに出ると一旦川を渡って戻って来る鉄橋が印象的です。海沿いは後で行きますが津波の被害による空き地が広がっていました。
・唐丹(とうに)駅からも堤防と水門
・平田(へいた)駅付近の町並み
・釜石駅手前で川を渡る、海沿いの被災エリア(グリーンベルト周辺)
盛駅から51分乗車して13:51に釜石駅に到着しました。かつての「南リアス線」の終点ですが、この先もJR山田線から三陸鉄道に移管されて久慈駅まで続いています。
・釜石駅に到着
次は「鉄の町」釜石を歩いて海沿いのグリーンベルト(避難散策路)へ向かいます。
※表示時刻はその時点のものであり、最新の情報をご確認ください。
2日目終盤へ続く。
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