アイドルの枠を越えた表現者、欅坂46の3つの特徴と他のグループとの違い

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欅坂46というアイドルグループにハマっています。欅坂46は「笑わないアイドル」、「アイドルらしくないアイドル」とも言われる異例の存在で、表現力を重視したクールでカッコいいパフォーマンス集団です。

ただアイドルグループに分類される以上「アイドルなんか」と思う人もいるでしょう。そこで欅坂46がどういうグループなのか、他のアイドルと何が違うのかを説明していきます。アイドルの枠を越えたその存在が様々なアーティストや著名人、非アイドルファン層を巻き込んでいることを理解してもらえればと思います。

・センセーショナルなデビューシングル、サイレントマジョリティーのポスター/diary_picture/201906/014.jpg

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欅坂46の3つの特徴について

(1)楽曲のメッセージの違い

多くのアイドルは明るくかわいい恋愛ソングを歌いますが、欅坂46は根本的に違います。多くの曲のメッセージは「周りに流されずに自分らしく生きること」という「生き方」についてです。その歌詞は若者の葛藤に寄り添い、世の中の理不尽なことに対して反抗し、自分らしく前に進んで行くというエネルギーに満ちたものです。

表面的な建前ではなく心の奥にある本音に触れる内容であり、一見暗くて重いテーマの曲もあります。明るくてかわいいというよりクールでカッコいいという曲調で、世の中に反抗していくその内容は、言うならば「ロック」です。現代の尾崎豊と表現する人もいます。

以下に一部の曲の歌詞をピックアップします。

◆サイレントマジョリティー

「君は君らしく生きていく自由があるんだ」
「初めからそう諦めてしまったら 僕らはなんのために生まれたのか」
「この世界は群れていても始まらない」
「行動をしなければNoと伝わらない」
「one of them に成り下がるな」

◆不協和音

「最後の最後まで抵抗し続ける」
「僕は嫌だ!」
「嫌われたって 僕には僕の正義があるんだ」
「一度妥協したら死んだも同然」
「みんな揃って 同じ意見だけではおかしいだろう」
「意志を貫け! ここで主張を曲げたら 生きてる価値ない」

◆エキセントリック

「もう そういうのうんざりなんだよ」
「変わり者でいい 理解されないほうが よっぽど楽だと思ったんだ」
「普通なんかごめんだ 僕は僕でいさせてくれ」
「はみ出してしまおう 自由なんてそんなもの」

◆ガラスを割れ!

「上目遣いで媚びるために 生まれてきたのか?」
「やりたいこと やってみせろよ おまえはもっと自由でいい 騒げ!」
「邪魔するもの ぶち壊せ!」
「夢見るなら愚かになれ」
「傷つかなきゃ本物じゃないよ」
「やる前からあきらめるなよ おまえはもっとおまえらしく 生きろ!」

◆アンビバレント

「誰かの感情気にしてもしょうがない」
「干渉なんかされたくない 興味がない」
「世の中ロマンスで回って(略)私だったら何もしたくない」
「人間関係 面倒で及び腰」
「ずっと自分だけの世界に 引きこもっていたいのに」

◆黒い羊

「誰かがため息をついた そうそれが本当の声だろう」
「そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ」
「全員が納得する そんな答えなんかあるものか」
「白い羊なんて僕は絶対になりたくないんだ」
「まわりと違うそのことで誰かに迷惑かけたか?」

これらを見ると、従来のアイドルとは思えない内容ということが分かるでしょう。恋愛をテーマにした表面的に鼓舞したものではなく、ありのままの自分の心の奥にある本音に寄り添い、「自分らしく生きて行こう」とメッセージを伝えるものです。

↓欅坂46の世界観を方向付けたデビューシングル

・欅坂46 『サイレントマジョリティー』

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(2)衣装とパフォーマンス内容の違い

一般的なアイドルは明るく華やかなフリフリの衣装を着ていますが、欅坂46は落ち着いた暗めの色で軍服風の衣装やユニセックスな衣装が多いです。

ミニスカートや水着など直感的にいかにも女性として媚びた衣装はありません。かわいいというよりカッコ良い衣装が多く、それが欅坂46の楽曲と相まって世界観のイメージを作っています。

・サイレントマジョリティーの衣装/diary_picture/201906/015.jpg

・ライブ「欅共和国2017」のオープニング、エンディングの衣装/diary_picture/201906/016.jpg

そんな衣装でのパフォーマンスはコンテンポラリーダンスという現代的なスタイルのダンスをします。アイドルらしいかわいらしいダンスではなく、キレのある激しくてクールでカッコいいダンスをします。個人アピールなどアイドルらしい媚びた振る舞いはせず、全体で形になるパフォーマンスになっています。

表情は楽曲の表現のためにアイドルの常識である笑顔とは限らず、真剣な真顔であることが多いです。そのため端的に「笑わないアイドル」とも揶揄されます。(ただ「楽曲に合わせている」ため、「世界には愛しかない」「風に吹かれても」等のように笑顔の曲もあります。)

髪を振り乱しても直さないことも特徴で、テレビ番組でもはっきり顔が映る事とは限らず、キレのある1人1人の動きが全体のフォーメーションとして映えるようになっています。

↓激しいダンス曲の1つ、「ガラスを割れ!」

・欅坂46 『ガラスを割れ!』

(3)パフォーマンスへの意識の違い

欅坂46は与えられた楽曲のメッセージ性を読み解き、共有することをとても重視しています。これはダンス講師TAKAHIRO氏の教えであり、欅坂46の強い楽曲の世界観を表現して届けることに何よりも意識を置いています。メンバー達はその強いメッセージ性を持つ楽曲は自分たちへのメッセージととも捉え、それに触発されて体現しています。

実質の「全員選抜」も特徴の1つです。他のグループのような選抜争い、選抜落ち、センター争いがなく、全てのポジションに意味があると考えてお互いを精神的に支え合っています。誰かを蹴落とす競争意識ではなく、一人も欠けられない仲間意識が団結力を強め、パフォーマンス表現に集中し、強い説得力を生んでいます。

その結果、全員で一体感のある、表現に入り込んだ気迫のあるパフォーマンスが実現しています。強い熱量で魂を削るように真剣にパフォーマンスしていいて、表現に入り込み過ぎて曲が終わっても正気に戻ってこれなくなったり、体調を崩したりすることもあるほどです。

↓「不協和音」は平手の「憑依」が露となった曲。入り込むと戻ってこれない魔曲でライブでは避けられている。

・欅坂46 『不協和音』

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以上3つの特徴について

「楽曲のメッセージの違い」「衣装とパフォーマンス内容の違い」「パフォーマンスへの意識の違い」。この3つが揃うことで、メッセージ性のある、クールでかっこいい、アーティスティックなパフォーマンスが実現していると考えます。これが欅坂46が他のアイドルグループとは異なる点であり、従来のアイドルらしからぬ要素でもあります。

このように欅坂46は表現を重視したパフォーマンス集団であり、男性に媚びることもなく女性ファンも多く、その雰囲気はもはや女性アイドルグループであることを忘れさせ、「表現者」という表現が合います

欅坂46のパフォーマンスが強い世界観を持つ楽曲を呼び寄せている、と言う人もいます。そんなアイドルらしからぬ強いメッセージを持つパフォーマンスは、業界を問わず様々な人を魅了しています

欅坂46のファンを公言したり称賛している有名人は、NHK大河ドラマの主役の歌舞伎役者の中村勘九郎、立憲民主党の枝野幸男代表、内村光良、明石家さんま、広瀬すず、吉井和哉(THE YELLOW MONKEY)、森山直太朗、前田敦子、田嶋大樹(オリックス)、ベッキー、西川貴教、本田翼、イルカ、村上淳などです。

ロック誌でも取り上げられ、異例にもロックフェスにも出演し、アイドルに興味がなかった層も取り込んでいます。このように従来のアイドルの概念には収まらない異例のグループといえます。

・欅坂46のエンブレム/diary_picture/201906/017.jpg

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平手友梨奈について

その中で忘れてはいけないのは、平手友梨奈という天才、カリスマの存在です。中3でデビューシングルから終始センターを務め、一人で大役を背負いながらも驚くほどのパフォーマンスをします。ダンスの表現力が高く、平井堅とのコラボでも話題になりました。

強いメッセージ性の楽曲の表現に入り込んで戻ってこれなくなることもあり、憑依型ともいわれています。坂道AKBの「誰の事を一番 愛してる?」ではアイドルの先輩方を従えてセンターを務め、デビューから最も日が浅い平手が圧倒的なオーラを発揮し、その類まれなる才能を世に見せつけました。

・坂道AKB『誰のことを一番 愛してる?』

平手は4thシングル「不協和音」の頃からあまりにパフォーマンスに入り込み過ぎて体調を崩すようになりました。他のメンバーがそれを補うことで自我が芽生え、平手の凄さを知ると共にグループを守りたい気持ちが高まり、様々な試練に適応する形でグループとして成長していきました

平手のリスクを伴うパフォーマンスには常に危うさがあり、今しかない刹那的な存在であり、それも欅坂46に惹かれる魅力の1つです。

・平手はロッキングオンジャパンの表紙に異例の抜擢/diary_picture/201906/018.jpg

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終わりに

以上のように欅坂46が従来のアイドルとは異なる特徴についてまとめました。欅坂46は自分らしい「生き方」についての強いメッセージ性を持つ楽曲を表現する事を重視した、クールでカッコいいパフォーマンス集団です。

そのアーティスティックでエネルギッシュなパフォーマンスは、非アイドルファン層の心をもつかみ、男性だけでなく女性ファンも多いです。ロック業界の他有名アーティストや著名人も欅坂46に触発されています。アイドルという枠を越え、表現者として沢山の人に刺激を与えています。

若者でなくても本気で頑張っている人、理不尽さに抗っている人の心にも響くものであり、今の世の中が必要としているメッセージを届けている存在です。ぜひアイドルという先入観、偏見なしに見てその魅力を感じてほしいです。

↓「黒い羊」は現時点の表現の集大成

・欅坂46 『黒い羊』

P.S. 欅坂46の1つの完成形は「欅共和国2017」というライブです。DVD/Blu-rayが発売されていますので是非見てみて下さい。

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記事へのコメント

コメント(1件)

[1] よっくん  2019/07/05(金) 23:43

 欅の方向性、意識の違いをわかっていないファンが多い。AKBのようにただ個人の魅力を重要視して、メンバー一人一人も自分のアピールを最重要視して活動しているのとは欅は少し違う。運営としては収益が減るのでいやなのはわかるが個別握手会もなくせば、誤解も少なくなると思う。基本、欅は箱押しが正しいと思う。

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