「風立ちぬ」公開前日、ジブリ作品とその音楽
ジブリの最新映画「風立ちぬ」が明日(20日)公開となりますね。宮崎駿監督の5年ぶりの作品で、飛行機技師の堀越二郎と作家堀辰雄をテーマとしています。堀越二郎の声は「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督が担当していることでも話題になっています。庵野氏は「風の谷のナウシカ」で当時新人ながら巨神兵のデザインを担当していて、今回は師弟共演でもあります。今日の「猫の恩返し」の後の予告を見て、これは絶対映画館で見たいなぁと思いました。
ジブリの映画作品はどれも何度見ても飽きない、本当に不思議で魅力的な作品達です。ジブリ作品の製作はTVでもよく取り上げられているように、1コマずつ手書きでとても労力をかけていて作られています。今後いつか宮崎駿氏が監督でなくなってもこの体制で続けていけるか…、もしかしたら無理かもしれない。宮崎駿の人柄・人間性・人間関係そのものでないと、ジブリ作品はジブリ作品ではなくなるのかもしれない。それぐらいの唯一無二、オンリーワンな存在なのかもしれない。
ジブリのサントラCDをいくつか持っているのですが、ジブリ作品は基本的に古いものほど好きです。(何度も観るうちに深みが増しているのかもしれません)特に風の谷のナウシカ、天空の城ラピュタ、となりのトトロ、魔女の宅急便、もののけ姫。サントラはどれも本当に聴き入ってしまって、その世界観に入り浸ります。
特に好きなのは、トトロのコーラングレ(イングリッシュホルン)。「メイがいない」「夕暮れの風」でのあの叙情的な表情力、とても圧倒され心に入ってきます。演奏で「歌う」ことってああいうことなんだなぁと実感できます。
オーケストラなのでファゴットも全般的に有効活用されています。特に魔女の宅急便。アコーディオンを含む優雅で上品なサウンドによくマッチしています。「海の見える街」のあの分散和音のスタッカート、結構広い音域に音が飛んで演奏はちょっと大変ですが、好きなのでよく吹いてます。後半にエレキベースと一緒にベースパートを吹いている雰囲気も楽しげですね。
ジブリの映画自体も音楽も大好きです(^^)