【演奏荷物改善】(5) コントラファゴット・スタンド有(ナップサック入り)で練習の所感
腰痛をきっかけとした演奏荷物改善、第5弾はコントラファゴットをナップサック入りのスタンドありで練習に行った時の所感について書きます。
はじめに
今までの連載は基本荷物を軽量化した上での
- コントラファゴット・スタンド無
- ファゴット・スタンド有
のパターンについて書いてきました。
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個人的にファゴットでの練習はスタンドは必須ですが、コントラファゴットの場合は荷物量の関係でスタンドを省略しても良いと思う場合があります。ですがやはりスタンド有が基本です。
まずはファゴットの時と同様にスタンドをナップサック(40gでとても軽量)に入れるパターンで練習に行った例について書きます。
装備の前提
荷物の装備全体としては、
- サコッシュ(基本荷物)
- コントラファゴットのギグバッグ+譜面台吊り下げ
- ナップサック(スタンド入れ)
・荷物の全体像
スタンドはFOX製の旧タイプで約1.9kgでコンパクト・軽量な部類です。ナップサックは軽い分破ける恐れもありこれ以上加重したくないため、譜面台はそこには入れずにギグバッグに吊り下げて、工具・水入れなどもギグバッグのポケットに入れています。
ファゴットの時同様にショルダーパッドでナップサックの4つの紐をまとめます。ずり落ちるのでクリップで留めて固定することにしました。
コントラファゴットのギグバッグについては以前書いたことと同じなので、ナップサックやスタンドを中心に書きます。
※スタンド無しの場合の記事
・スタンドの3つのパーツ
コントラファゴットのスタンドのL字パーツ(A)は、ナップサックの底にうまくフィットしました。(突起のある角部分は段ボールで保護・補強してあります)
脚パーツ(B)はL字パーツ(A)とネジで固定できる構造なのでその状態にしました。今までは太い輪ゴムでくっつけてましたが(その方が下方にまとまる)、ナップサックの底に刺さって穴が開きそうなのでやめました。
楽器支えパーツ(C)は、(A)とくっつけると大分上に飛び出すので単体でナップサック内に入れます。100均(CanDo)で見つけた「フラッグケース」が丁度良く、それに入れて飛び出たネジ部分が袋を傷つける事を緩和しました。
・上記それぞれを反映した写真
↑荷物全体的に黒が多いので白にしました。
持参した所感
全体的に、かつてのトートバッグに入れていた時より重量感は緩和していると感じました。
・ナップサックを肩に掛ける
ナップサックは電車内で肩に掛け続けてもそれほど重くは感じませんでした。トートバッグの時のように床に降ろすために腰を下ろす必要がなくなったので腰への負担が減りました。急な移動はギグバッグだけで済むので楽です。
ただ少し体裁が悪いかなと思いました(※問題点1)。後ろに少し飛び出すことと、パッドで固定しきれず回転しがちで持つにはコツがいります。手を下に伸ばしたところがちょうどスタンドの(A)の底部分で、ここを掴むと回転を防げます。
ギグバッグを降ろすの時には、ナップサックを先に降ろす必要があるのが手間が増えた気がしました(※問題点2)。背負う時も逆順で同様です。ギグバッグに吊り下げている譜面台を振り回して周りにぶつかりやすい事も要注意です。
その際片方の肩にギグバッグを仮に背負った状態は、身体の左右片方に負荷が集中して腰に強く負担がかかってしまい痛みが出たのは課題です(※問題点3)。ナップサックを床に置かないように持っていると途中でこの状態になりやすいです。
・荷物全体像
改札はそのまま通れました。かつてのトートバッグよりも幅が狭くなっています。ただ飛び出しているパーツが気になります。
座った時にはファゴットのスタンドの時とは異なり、ナップサックの体裁の悪さを感じました(※問題点4)。上に長くて飛び出すし、膝に安定して置けません。カラビナでギグバッグに吊り下げてみたら、重さで素材が伸びてしまうのでやめました。座る場合には適さないことが分かりました。
所感
基本荷物の軽量化に加えてトートバッグからナップサックになったことで軽くなったし、腰を上げ下げする必要がなくなったことで腰への負担が減りました。
細かい問題はあるにしても、腰痛対策としてはこのナップサック方式は1つの解決策かなと思います。
残る問題点(※1~4)については、
- 形状による体裁の悪さ
- ギグバッグの掛け/降ろし時の干渉
- その際の肩への一時的な負荷
- 座った時の体裁の悪さ
より快適さを追及するには、次にこれらの改善策を考えたいです。ギグバッグにはこれ以上加重できないし、全く別の方法を考える必要があります。
そこで、スタンドを単独で地面に自立させるのはどうかと思いつきました。例えばキャリーカートを使う方法が考えられます。カートの重さと、スタンドの細長い形状のバランスの悪さは懸念点ではありますが。
キャリーカートなら置く場所を調整できるし、体の荷重が減り、手が離せてギグバッグの扱いが楽になるし、トートバッグの時と違い腰を上げ下げする負荷もかからないし、各問題が解決できそうです。
おわりに
コントラファゴットとスタンドを持って行く場合、軽量であるナップサックを利用することは1つの負担緩和策になると分かりました。
その上でさらに改善するために、キャリーカートなどのナップサック代替案を考えていきます。
・コントラファゴット on スタンド
(第5弾・終)
◆次はナップサック代替案としてキャリーカート案をベースに他の方法も検証していきます。
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