【散策まとめ】みなとみらい近くの国境・瑞穂埠頭と横浜ノースドック
横浜ノースドック付近にある瑞穂橋を2010年6月に訪れました。その時の記録を元に瑞穂橋周辺の様子について書きます。
瑞穂埠頭について
横浜市神奈川区、みなとみらいの北側の臨海地域に瑞穂埠頭という大きく突き出た埠頭があります。ここには横浜ノースドックと呼ばれる米軍の施設があり、かつては埠頭に入る瑞穂橋自体が立ち入り禁止(橋が「国境」)でした。近年は風力発電所の風車ハマウィング等ができたりした関係か、瑞穂橋や埠頭内の道路の一部は返還され、埠頭内も一部立ち入ることができるようになりました。
・みなとみらいから見た瑞穂埠頭とハマウイング
みなとみらいの近くにひっそりと存在するそんな特殊な場所を訪れた時の事を書いていきます。
瑞穂橋の場所
東神奈川駅・仲木戸駅から神奈川二丁目交差点(第一京浜と交差)を過ぎて海側へ直進した突き当たりに瑞穂橋があります。道の途中は倉庫群と運河で貨物線がありちょっとさびれた雰囲気でひとけが少ない、いかにも臨海工業地らしい雰囲気。右手(南西側)にはコットンハーバーという再開発地区があり、超高層マンションが建っています。
・瑞穂橋の場所(並行する高島線瑞穂鉄橋を差しています)
かつては市営バス46系統が東神奈川駅から埠頭方面に走り、途中から米軍施設内は許可のある人しか乗れないという独特な路線がありましたが、今年(2013年)廃止されました。今は橋の手前の千若町二丁目バス停が基本ですが本数が少ないので歩くか車が基本です。みなとみらい方面から歩くにはちょっと遠い場所です。
瑞穂橋と瑞穂ふ頭の様子(2010年6月時点)
瑞穂橋の様子
橋の手前にはStar Dustという有名なバーがあり、様々な撮影で使われています。古い写真を見るとかつては米軍の警告看板があって渡ることすらできなかった瑞穂橋ですが、今はそれが撤去され渡ることができます。橋の左横には平行して貨物線の線路が伸びて米軍施設に入っていました。
・瑞穂埠頭に入っていく古びた貨物線
瑞穂橋の右側の歩道を進んでいくと、湾内の開放的な風景を眺めることができます。コットンハーバーの超高層マンション群や、臨港パーク~横浜ランドマークタワーなどのみなとみらい地区、山下公園やマリンタワーまで見渡すことができます。ひとけがなく静かな場所で、幅広く横浜の陸側を眺められる穴場スポットという感じがします。
・瑞穂橋からのみなとみらい周辺の風景
瑞穂埠頭の様子
橋を渡ると突き当りには米軍施設のフェンスとゲートがあり守衛が監視しています。貨物線も踏み切りの後そのまま施設内へと直進していました。橋周辺で景色を眺めている限りは特に守衛さんに声をかけられたりしませんでしたが、この施設の敷地との境は依然国境ですので、施設側を撮影したり騒いだりしてはいけません。やはり緊張する場所でした。
・瑞穂橋を渡り振り返りコットンハーバーを望む。背後には米軍施設。ドキドキ
道路は施設を前に左に直角に曲がり埠頭の奥へと続いています。しかし関係者以外立ち入りづらい雰囲気のためここで折り返します。少なくとも地図を見ると道の方向から、横浜側の景色を見ることは出来ないようです。
終わりに
瑞穂橋を渡り瑞穂埠頭の入口まで行きました。埠頭の入り口である瑞穂橋からもあれほどの良い風景だったので、もし今の米軍施設が返還されたり立入りができるようになったら、花火を含めて最高のスポットとなるでしょうね。
今は隔離されたようなひっそりとした独特の雰囲気ですが、もしかしたら将来的には埠頭自体が商業・娯楽施設で賑わう第二の大さん橋みたいな新たなスポットになるのかもしれません。
注意事項
※埠頭内に用事がない場合は立ち入らないほうが無難です。
※米軍施設の撮影をしたり周囲で騒いだりしてはいけません。
※2013年時点、花火大会は瑞穂ふ頭では見物不可となっています。コットンハーバー等周辺道路も通行止め等の交通規制があります。
【追記】2018年6月に再訪した時の写真ページ