【欅坂46】全国アリーナツアー千秋楽での平手転落事件・欅坂46の成長と今後
横浜アリーナ2日目と神戸ワールド記念ホール3日目に参戦した夏の全国アリーナツアー2018。幕張メッセでの千秋楽には行ってませんがその出来事について書きます。
幕張メッセでの平手友梨奈転落事件
千秋楽ではWアンコールが何であるか、今回参加していない今泉らが現れるのではないか等が話題となっていた。そんな中、6thシングル「ガラスを割れ!」のパフォーマンス中に平手友梨奈がステージの花道から転落し、救急車で運ばれた。公式サイトによると、大事をとって救急車で病院に行ったとのことだが、診断の結果軽い打撲だったとのこと。その後、通例として千秋楽だけに行われているWアンコールのタイミングで復帰した。
2時間程度で復帰したのは驚きだが、自分の経験からは次のような経緯を推測する。救急車に乗ると救急隊員に症状と身元の確認を受け、搬送先の病院を探してからサイレンを鳴らし急行し、病院では救急患者として最優先で検査を受け、その結果深刻な問題がなければすぐに帰れる場合もある。したがって軽傷であったなら2時間で復帰するのもおかしくはない。とはいえ本当はそのまま休養してほしいものだが。
戻ってきたことでメンバー達はその安堵感など様々な感情から号泣して感動的に終演したようだ。この部分だけを切り取って感動したと言う事は否定はしないが、もちろんこのような事が起きたのは異常事態だ。これも演出ではないかという意見もあるが、もしそうだとしたら相当に悪趣味だし、そうとは思いたくない。
結果的に感動的なシーンに遭遇したとはいえ、それは不幸中の幸いが引き起こした結果論である。安全と健康は大前提であってほしい。今回も倒れる直前はリミッターを外したような狂気のパフォーマンスだったというし、憑依型と言われる誰にもまねできない平手のパフォーマンスは不確定性と危険性もあり諸刃の剣である。身を滅ぼしてまでそのパフォーマンスを見たいとは思わないし、そこはうまくコントロールしてほしい。
懸念は世間の目である。前年の全国ツアーでの体調不良や、紅白歌合戦での軽い過呼吸やその時が原因と推測される上腕三頭筋損傷もあり、どうしても不安定でネガティブなイメージがつきまとう。関心がない人達にとって「笑わないアイドル」というレッテル同様に歪曲した情報が伝わりがちなものだ。確かに今回の事は問題ではあるものの、そういうネガティブな捉え方をされないことを願いたい。
欅坂の成長と今後の変化
センター不在のまま曲が進行するも、平手のソロパートをファンが歌う場面もあった。「二人セゾン」のソロダンスはとっさに小池美波が対応しファンを驚かせた。2ndアニバーサリーライブで各メンバーが代理センターを持ち回した経験をしたとはいえ勇気の居ることだったろう。
前年の全国ツアーではセンター不在のままで演じるしかなく悔しい想いをしたメンバー達。1人1人の対応力とパフォーマンスにかける想いが増してグループとして確実に成長しているし、感動的な場面となった。
今までの欅坂46は平手センターの21人の絆でできていた。実質「全員選抜」であり、誰かが欠けても欅坂ではないという意識を持っている。しかし志田、原田など休業者が出たり、平手を含め常に21人で居ることが難しいという現実に直面し、特に平手不在により悔しい経験をしてきた。平手がいなくても、平手のためにも。激しいパフォーマンスとは裏腹に優しい心を持つメンバー達は意識を高め成長し、今回の全国ツアーでもその力を発揮した。
そして今後は今泉の卒業と2期生の加入が大きな転機となる。考えられるのは「全員選抜」の崩壊により非選抜メンバーが出てくることや、2期生の選抜入りなど、格差が生じることによるモチベーションの変化だ。グループ活動をしているとメンバーの入れ替わりは仕方ない事だが、欅坂の魅力的なパフォーマンスの源となっているこの法則が崩れることは影響を及ぼしかねない。
4年目に入り大きな区切りを迎えてこれからどう変化していくかはまだ分からないが、去年と比べて1人1人の自覚と実力が増し、さらに絆が深まり、より強いグループになりつつあるのは間違いない。今回の全国ツアーでの成長のように、何があっても欅坂46はメンバーのため、ファンのために適応し乗り越えていくだろう。不安定さがありながらも謙虚に誠実に現実に向き合っていく様子を見守っていきたい。
P.S. ツアー中、特に幕張メッセの間に「二人セゾン」MVロケ地のページのアクセス数がものすごいことになりました。本当に好きな曲、好きな場所なので嬉しいですね。