【欅坂46】平井堅「ノンフィクション」コラボ・紅白歌合戦・けやき坂46武道館ライブ
圧倒的な表現力、カリスマ性を持つ平手友梨奈がセンターを務める欅坂46。前回の夏の全国ツアーとその後の方向の続き、色々と話題になった年末年始の出来事について書きます。
平井堅「ノンフィクション」とのコラボ
年末には平井堅と平手友梨奈のコラボレーションが話題になった。ノンフィクションの歌のバックに平手がソロダンスを踊った。自ら命を絶ってしまった友人の事を想って書かれている悲しい歌詞と、それに同調するかのような16歳とは思えない見事な表現力のダンスが世間に強いインパクトを与えた。
欅坂でも歌詞の意味をよく理解した上でそれを表現するようにパフォーマンスをしているのだが、「僕はあなたに あなたに ただ 会いたいだけ」、その強い想いを気持ちを込めて本気で伝えようとしたパフォーマンスは、無言ながらまるで全身から言葉を発しているようなオーラを感じた。
どちらかというと負の感情を込めるこのような表現は平手が得意としていて、世界観に入り込み憑依することで人の心を引き付ける魅力的で少し怖いぐらいのパフォーマンスができるのだ。まさに魂の叫び、若いながら表現とはこういうものだと教えられた。振り付けを担当したCRE8BOYも平手をダンサーとして完成されていると絶賛した。
紅白歌合戦での過呼吸
欅坂は紅白歌合戦に2年連続で出場を果たした。今回は4thシングルの「不協和音」を披露したのだが、この曲は夏のツアーでの体調不良もあったようにエネルギーを使う「魔曲」として知られている。特に表現のために曲への入り込みが強い平手にとっては非常に消耗が激しい曲と言える。
渾身のパフォーマンスの後、欅坂にハマっていると公言する内村光良とのコラボレーションを行った。その際、平手は見るからにフラフラになりながら辛そうな様子を見せ、他の2人のメンバーと共に過呼吸に陥っていた。幸いにも看護師の対応ですぐに回復したようだが、1回でもきついこの曲を2回もやるのは危険であることが露になった。
「一度妥協したら死んだも同然」という歌詞があるこの曲を、平手が妥協できるわけがない。魂のパフォーマンスをして限界を超えてしまう弊害に対し、今後欅坂や運営スタッフはどう対処していくのだろうか。
ひらがなけやきの武道館ライブ
そして1月30日から2月1日までの3日間に欅坂は武道館でのライブが決定し、その内2日は欅坂(漢字欅)、1日をけやき坂(ひらがなけやき)が行うことになっていた。ところが平手は右腕の上腕三頭筋を骨折していることが判明し、万全のパフォーマンスができないために3日間共ひらがなけやきのライブに変更となった。
骨折の原因は不明だが、「不協和音」で倒れるシーンがあり可能性の1つと推測される。漢字欅としてはライブが中止になってしまった形だが、欅坂は平手だけではないし平手抜きでライブはできないのか、平手に負担が集中していないか等、様々な議論が飛び交った。
漢字欅とはカラーが違うひらがなけやきは「ハッピーオーラ」をモットーにしていて、表現力を重視する漢字欅に対してよりアイドル的だ。ライブは大成功を収め、ひらがなけやきのアルバムの発売が発表された。メディア出演の少なさ、方向性の不明瞭さといった不利な状況であるが、それを乗り越えようとする努力、ドラマRe:Mindの経験などから、漢字欅をも脅かす存在へと成長している。
6thシングル
そして今日6thシングルのフォーメーションが発表された。曲はまだ発表されていないが、今回も漢字欅のみの「全員選抜」で平手が6作連続のセンターであり、今までの体制を継続することになる。
平手が持つ圧倒的な表現力は世間を驚かせ、従来のアイドルという枠に収まらない新しいジャンルを生み出しているようなものだ。しかしグループとして満身創痍なこの状況で、次のステップはどのようなものになるのだろうか。
全身全霊のパフォーマンスは人の心を動かすが、限界を超えて痛々しい姿を見るのは辛い。平手中心でリスクのある欅坂はどのような方向に進んでいくのだろうか。
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