【松江旅行】(2) ばたでん乗車:宍道湖の車窓とのどかな一畑口駅、足湯も楽しみ松江で夕食
こんにちは、旅行散策と一眼レフ撮影を楽しんでいる「みやだい」です。
松江旅行の2ページ目(1日目後半)、今回は「ばたでん」(一畑電車)に乗車してローカル線の風情を味わいます。
松江しんじ湖温泉駅
駅に到着
JR松江駅からバスに乗り、離れた所にある私鉄のローカル線「ばたでん」(一畑電車)の松江しんじ湖温泉駅に到着しました。出雲側から走っているばたでんの最東端・松江側の終着駅です。
・松江しんじ湖温泉駅のマップ
駅舎は比較的新しそうな雰囲気で、天井高くてガラス張りで日当たりの良い駅舎という感じです。駅には外国人を含む観光客らしく人達がいました。
・バスが到着
・入口前、ガラス張りで近代的な雰囲気
・駅舎を南側から
・駅舎を北側から
・改札内の電車を眺める
駅内外を見ていたら電車が行ってしまいました(笑)。次は一時間待ちなのでのんびり待ちます。人も少なく静かになったし時間がゆっくりの地域です。
駅を探索
待ち時間の間に駅を探索してみます。駅舎内の様々な表示もレトロです。ホームを覗くと2つのホームがある頭端式ホームです。
中の売店もありちょっと小腹がすいてきたなと思っていたら途中で閉店しました、時間的に早いですね。何か買っておけばよかったとちょっと後悔しました。
・改札前、上から入る西日
・高い天井、売店は左
松江城などの観光案内パンフレット類も置いてありました。駅スタンプも(改札外に)あったので最近使い始めた「旅のスタンプ帳」に捺して良い記念です。
・出入口、観光案内が沢山、スタンプ台は右
・列車運行表示は液晶ディスプレイ
・時刻表はレトロ感
・乗車に関する掲示、発車10分前に改札開始など
外には一角に東屋のある和風の空間、足湯がありました。手を入れると温かいです。
・出て右側へ
・和風空間に足湯がある
・きれいな造形です
こちらは今はパスして帰りに疲れを取るために浸かります。
高機能な券売機
駅舎に戻ります。事前に調べて話題になっていましたが、ばたでんは券売機の清算手段が豊富です。カード系やなんとかペイなど色々使えるのはすごいです。(交通系IC、QRコード決済、クレカ等)
紙の切符のままだけどキャッシュレス化のために券売機だけ設備投資すればよいわけでなかなか賢いですね。汎用端末の使用により結果的に沢山の手段に対応したとも言えるのでしょう。
・窓口横に券売機が2つある
・決済方法が様々で高機能
・ばたでん路線図と運賃、770円で頭打ち?(出雲大社付近を除く)
・一畑口駅までの往復切符を購入
駅員さんが高校生に気さくに声をかけていたのが印象的、顔なじみなのでしょう。都会では見られないほほえましい光景でした。
駅内外を色々と見て回りましたがそれでも時間が余り、ベンチでのんびり待ちましたが、せわしい都会民としてはこういう時間も良い体験です。
ばたでん乗車
ようやく電車の時間が近づきました。発車の10分前頃から改札を開始する方式になっています。降りる人が先で、入場して乗車すると割とすぐに折り返し出発しました。
・電車が到着
・電車とホーム
この車両は都民としては見覚えのある元東急の車両で、2両編成でピンク色になっています。「ご縁電車しまねっこ号Ⅱ」というらしいです。
行き先表示はLED表示でワンマン運転、トイレなし、3ドア、開閉ボタンあり(ただ押さなくても開いた)。ロングシートが3つに仕切られてる感じも懐かしいです。
外は6月としては異常な暑さですが車内は涼しいです。走ると揺れますね、ドアが開くと虫が入ってくるのは少し気になりました。時間帯もあるでしょうが乗客はまばらです(通学が多いのかな)。
さて車窓ですが左側は広い宍道湖がきれいで、右側はしばらくは水田がきれいに見えました(車窓は撮りやすさからスマホにて)。
・駅を出てしばらくは市街地
・左側に広い宍道湖
・右側にきれいな田園風景
松江イングリッシュガーデン前駅、ここは元「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅」という当時日本一長い駅名でしたが閉園により改名したそうです。
・松江イングリッシュガーデン駅
・宍道湖
秋鹿町駅(あいかまち)はすれ違い(列車交換)ができる構造の駅ですが対向車はありませんでした。
・秋鹿町駅のマップ
・秋鹿町駅
高ノ宮駅の手前、宍道湖がきれいで並走する道路はドライブやツーリングも良さそうです。
・宍道湖
津ノ森駅もすれ違い出来る駅、オレンジ色の列車が来ました。初めての対向車です。
・対向電車とすれ違う
・宍道湖
伊野灘駅は単線駅。ここから出雲市に入ります。
・伊野灘駅
見えてる時が長かった宍道湖から離れて水田地帯を右にカーブして内陸側へ、目的地の一畑口駅に到着します。
・一畑口に向かってカーブ
一畑口駅
1番線のホーム
一畑口(いちばたぐち)駅に到着、のどかなスイッチバック駅です。昔はこの先に一畑駅(一畑観音の最寄り駅)がありましたが戦時中に廃止されたそうです。
・一畑口駅のマップ
・電車が到着
駅舎側の1番線ホームに到着。運転手さんが反対側の運転台にホームを歩いて移動したので、その時に乗車券を渡しました。乗り降りは自分一人だけでした。
列車が出ると静かな無人駅、田舎の空気で鳥や虫の声、草の香り、ひと気がなく本当にのどかです。
・電車とホーム
・先頭車側から
・電車が出発
・静まり返った無人の駅構内
・北側ののどかな風景
・線路の延長上は廃線に
2番線のホーム
北端の構内踏切から向かいにある2番線のホームに行ってみると狭い島式ホーム(3番線部分は不使用?)で、柱や屋根なども木造の古い作りです。柱の根元には補強のためか線路のパーツを利用していました。周辺は建物がほとんど無くのどかな田園風景が広がります。
・構内踏切から見るホーム全体
・2番線は狭いレトロなホーム
・1番線の駅舎を望む
・南側でクロスする線路
・ホームと周囲に広がる田園風景
・構内踏切へ戻る、ここも狭い
1番線の駅舎
1番線ホームに戻ると、木造でレトロな駅舎があります。近辺はちょっと虫が多いです。
・1番線ホーム
掲示されている看板によると一畑口駅は映画で使われたようです。「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」という2010年の映画で中井貴一さんが映っています。
・映画"RAILWAYS"を記す看板
一畑観音は水木しげるも関係あるようで、目玉のおやじの像がありました。(水木しげるロードは翌日行きます)
・一畑薬師を記す看板、水木しげるも関係あるとか
・一畑まいりの石碑と目玉のおやじレトロな駅舎はこの時は誰もおらず静かでした。駅員だけでなく乗客も含めて無人駅でした。
・改札前の木造駅舎
・改札の木枠
・駅舎内へ、他に誰もいない
・駅舎外観、右にお手洗い
・駅舎周辺、のどかな風景
この先の区間が廃線になったことで現在はここが一畑観音へのアクセス駅で、小さなバスが通る姿を見かけました。かつて昔は宍道湖を渡る船も連絡していたみたいです。
駅周辺と駅舎内
電車が来るまで時間があるので駅の南側にある踏切や分岐を見てみます。
・踏切、2つの方向に線路が分岐
今はこの構造である物理的な理由はありませんが、会社名や路線名とも関係する一畑薬師とを繋いでいた、かつての歴史を伝える大事な存在ともいえますね。
駅舎に戻りました。後で思えば宍道湖の方へ行ったら良かった気がします。
レトロでのどかな駅舎ですが、券売機は松江しんじ湖温泉駅と同じで高機能なのが何ともギャップを感じました。
・高機能券売機がここにも
・無人駅での乗降案内
戻り列車まで時間が長いし、ひと気がない静かな駅周辺でのんびり過ごしました。乗車まで他に利用客はいませんでした。都会では味わえないこういう時間も貴重です。
時間の経過とともに趣のある夕暮れの美しい風景へ。
・夕暮れの田舎駅は良い風情
戻りばたでん乗車
陽が傾いてきて、松江方面の戻り列車がさっきと同じホームに到着しました。今度はオレンジ色の車両です。
・オレンジ色の電車が到着
・夕陽とも合う色
同じく2両編成、「先頭車のドアだけが開く方式」ですがスイッチバック駅だからどちらの車両かなと思いましたが、入線時の先頭車側が開いたので「到着時に運転士が乗ってる側」という事ですね。
乗客は来る時よりも少なくてより閑散としています。夕方の雰囲気と相まって何か寂しさもあります。
・運転室側、運賃表示など
・再びカーブして松江方面へ
車窓の宍道湖の景色も夕暮れで表情が変わりました。広い宍道湖ですが夕陽が直接落ちる角度ではないみたいですが、南側が開放的なので山陰のイメージとは反して山に隠れるまでの時間は長いです。
・夕暮れの宍道湖
・伊野灘駅
・津ノ森駅、再びここで対向電車
・1000系の解説、元東急1000系
・高ノ宮駅
・秋鹿町駅ときれいな宍道湖
・秋鹿町駅付近の宍道湖
・広い宍道湖の風景が続く
・車内に輝く夕陽
松江イングリッシュガーデン前駅の先はしばらく水田を照らす夕陽がきれいで印象的でした。
・松江イングリッシュガーデン前駅のマップ
・夕陽と美しい田園風景
・宍道湖と沈みゆく夕陽
松江しんじ湖温泉駅・足湯
松江しんじ湖温泉駅に到着しました。降りて急いで電車を記念撮影して改札を済ませました(そうしないと入場改札が遅れるようだったし)。ここまでレトロなローカル線特有の雰囲気を体感して楽しみました。
・到着した電車
・駅名標と共に
・改札前、名残惜しい
・駅舎前
バス待ちの間にさきほどの足湯に浸かりました。温かくて気持ちいい、効く~、でもちょっと汗かきました。のんびりなダイヤだからこそできた体験で良いですね、足を拭くタオルが必須です。
・松江しんじ湖温泉足湯のマップ
・L字方の足湯
・足湯から見た駅舎
さて戻りのバスですが、JR松江駅を通るバスは「八雲線」で「3番乗り場」のようです。来る時と違って目的地(松江駅)が終点ではないので、乗り場や経路名が分からなくてちょっと焦りましたが、やはり人が多めに並んでいました。
19:30でもまだ明るめの夕空なのが不思議な感覚でした。日が長い6月かつ西日本なので、日没時間は19:20(東京より20分遅い)です。
・バスが到着、空はまだ明るめ
再び松江城周辺を回る遠回りルートで進んでいきます。川や街並みが風情です。
JR松江駅で夕食
19:49に松江駅に着、前述の通りこの時間にしては空はまだ少し明るいです。
・JR松江駅にバスが到着
駅1階のスタバのある真ん中の区画(食の専門館)は夕方でもう閉店してしまって早いですね。県庁所在地の駅にしては人もまばらです。
・ロータリーから見る駅舎、右側が飲食店街
さて夕食処探し、ばたでんに乗りに行く前にも少し散策しましたが駅の西側(食の専門館・飲食ゾーン)には飲み屋が多いです。
・シャミネ松江のマップ
はなの舞シャミネ松江店へ、沢山のお客さんで賑わっています。配膳ロボットもありましたが店員さんは忙しそうでした。
チェーン店ですが地域性があり境港市場の海の幸を利用、大山地鶏など地域の食材を使った料理もあり堪能しました。食べてませんが出雲そばもあるようです。
・夕食、2枚目右下が大山地鶏
JR松江駅という県庁所在地駅でも駅前は静かで人も車も少なく、駅の中を含めて夜までやってるお店が少なく、大都市や主要都市とのギャップを感じたというのが正直なところです。
調べるとロータリー横の一畑百貨店は去年閉店したようです。車社会であることもありそうですが、駅前であっても厳しい地方都市の現実が垣間見えます。
ロータリーのマンホールには伝統的な町並みが描かれていました。国宝松江城の城下町の風情ですね。
・マンホールの絵柄
・駅の夜景
駅前のホテルに戻ってのんびりしました。6月ですが暑かったので23~24度設定で涼みました。大浴場は無し、面倒なのでシャワーで済ませました。
1日目は松江への移動日という感じで、ばたでんに乗車してのどかな雰囲気を味わったことがメインとなりました。それだけでも普段とは異なる非日常感を楽しむことができました。
今回はフリープランの多いツアーで、2日目(翌日)はツアーとしては唯一ツアー行程があり、オープンバス(屋根が開いた二階建てバス)に乗車して松江市の北東エリアと島根県の境港を回ります。
(続く)
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