みやだい日記

ファゴットの取り扱いの基本3~管内の水分の取り方

■投稿日時:2015/05/19(火) 20:13  ■カテゴリ:MUSIC

ファゴットの扱い方シリーズの第3回目です。

※学校の吹奏楽部、管弦楽部などで先輩ファゴット吹きが居ない状態で顧問の先生もファゴットの扱い方が全く分からないというケースを想定して、私の経験を元にファゴットの取り扱いの基本事項についてかなり細かく書いていきます。文章では伝わりにくい部分もあるので経験者に直接教わるのがベターではありますが、参考になれば幸いです。



2018/03/09 「水の抜き方」を前に移動しました。

3-0.ファゴットと管内の水分について


ファゴットはクラリネット等と比べるとその構造から管内の水分を取るのに手間がかかる楽器です。クラリネット等はベルから水が流れ出るのに対し、ファゴットは底のU字管に水がたまっていくのが特徴です。特に気温の低い冬にはU字管に水がたくさんたまり、吹いていてボコボコと水の音がすることがあり、そうなってしまった場合は水を抜く必要があります。また、他の木管楽器同様に休憩時など定期的にスワブを通す必要があります。

スワブを通すべき箇所は基本的にテナージョイントとダブルジョイントの細い管とU字管です。ダブルジョイントの太い管側(最下部を除く)、ロングジョイント、ベルは水分が直接通らず結露することもないためスワブ通しは不要です

スワブを通す前にボーカル、ロングジョイント、テナージョイントを外す必要があります。スワブはしっかり広げてねじれを直してからゆっくり通して下さいスワブが詰まってしまった場合は無理に抜こうとすると管が割れたり傷が付く可能性があるので、そのまま楽器屋へ持っていって下さい。特にテナージョイントの方が管が細いので詰まりやすいです。


3-1.水の抜き方


スワブを通す前に、まず底にたまった水を抜く必要があります。

【方法1】
U字管キャップ、2つのネジ、U字管を外し、U字管にたまった水を抜きます。
※スワブがテナージョイント用、ダブルジョイント用が別々の場合に向いた方法です。
※スワブを通さない場合は、各ジョイントを分解せず楽器を持ったまま下方で作業をします。
U字管キャップを外すU字管キャップを外す
【方法2】
ダブルジョイントを細い管側が下に来るように傾けて水を流して出します
※スワブが両ジョイント共用の場合に向いた方法です。
水を抜く水を抜く
この時途水が流れる部分のキー、特にC#トリルキー(ハンドレストの上)のトーンホールに水が入らない角度になるように注意します。
C#トリルキーC#トリルキー
水が入ってしまった場合はキーを開いた状態でトーンホールに鋭く息を吹いて管内に水分を吹き飛ばし、クリーニングペーパーでタンポの水分を取ります。
また、管の太い側は防水加工されていないため水を流してはいけません
ファゴット・防水加工有無ファゴット・防水加工有無
休憩時間が短かい場合、すぐに復帰しないといけない曲中の場合等、スワブを通す暇がない場合はこの段階で再び楽器を組み立てます。

3-2.スワブの通し方


ファゴットのスワブは、テナージョイント用とダブルジョイント用に分かれているタイプと、両方のジョイントで共用できるタイプの2種類があります。スワブのタイプ別に解説していきます。

【A.ジョイント別のスワブの場合】
テナージョイント用とダブルジョイント用の2つのスワブに分かれているタイプの場合。
おすすめ例:


1.ダブルジョイントはU字管キャップ、2つのネジ、U字管を外した状態で、細い方の穴の管の上部から通します
ファゴット・スワブを通すファゴット・スワブを通す
そしてU字管内と、ダブルジョイントの太い側の最下部にも水分が付着するので、スワブを指に巻いてそれぞれの穴に突っ込んで水分を取り除きます。
ファゴット・スワブを通すファゴット・スワブを通す
2.テナージョイントは管を逆さにして管の太い側から細い側へ通します。
ファゴット・スワブを通すファゴット・スワブを通す
【B.ジョイント共用スワブの場合】
両方にジョイントで共用できるタイプの場合。ジョイント別スワブと比べると布が長く、先端にはU字管内を曲がれるようにチェーン状のおもりがついた形をしています。私は1つで楽なのと安いのでこちらのタイプを使っています。
おすすめ例:


1.ダブルジョイントはまず太い管側からスワブを入れ、細い管側が下になるように逆さにして細い管側からスワブのおもりが出てきたら引き抜きます。これでU字管ごとスワブを通すことができます。
ファゴット・スワブを通すファゴット・スワブを通すファゴット・スワブを通すファゴット・スワブを通す
2.テナージョイントは管を逆さにして管の太い側から細い側へ通します。
ファゴット・スワブを通すファゴット・スワブを通す

3-3.水がたまりやすい場所の処置


水分は底のU字管に最もたまりますが、すぐ近くにあるAbキーは水分で腐食しやすいので最も注意が必要です。
AbキーAbキー
タンポに水が付着している場合はクリーニングペーパーをはさみます。Abキーは機種によって管の裏表に2つある場合もあります。

他にも水が付着したタンポがないかをチェックします。吹いていて水による雑音が入ったら周辺のキーをチェックします。その他、斜めに入っているトーンホールからも水が漏れ出すことがあり、その場合は穴から管内に息を鋭く吹いて下さい。

おすすめ例:


次回は楽器の片付け方について書きます。



【関連】ファゴットの扱い方



タグ:音楽 ファゴット ファゴットの扱い方コメント(0)


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