初の特別警報レベルの台風による渡月橋周辺の被害
今年8月30日から運用が開始された気象庁による「特別警報」制度。異常気象の続く今年らしく、まだ半月しか経っていない昨日、台風18号の影響に対し発令されました。TVでも一部地域に対し「ただちに命を守る行動をとってください」と繰り返し、激しい風雨で日本中で大きな被害が出ました。
特に印象的に扱われていたのは京都の人気の観光地、嵐山の渡月橋周辺(渡月橋の地図)。私も先月京都旅行で訪れたばかりで、その風景の豹変ぶりにとてもショックを受けました・・・。
・8月の渡月橋。この穏やかな流れが、橋脚を完全に飲み込む程水位を上げた。
渡月橋は京都の西側を流れる桂川に架かる橋で、渡った先は対岸ではなく中州の中ノ島公園で、その先の渡月小橋を渡ると対岸に着きます。少し上流は川幅が広く、橋の少し上流に堰(葛野大堰・かどのおおい)があり、そこで流れが調整され穏やかに流れる川になっています。
・少し上流に見える葛野大堰。橋側は浅いので網で漁をする姿も。
今回報道の映像を見る限り、水かさがその堰を越えてしまい、中之島を含む川幅全体に水が流れ込んでいました。中ノ島や川岸沿いの低い道路周辺は水没し、中ノ島内や京福電気鉄道(通称:嵐電・らんでん)の嵐山駅周辺のお店にも水が流れ込んでいました。
・渡月橋を渡った先、中州である中ノ島公園。このあたりも水没してしまった。
訪れたばかりでまだ記憶に新しいし、あれほど水かさが上がるなんて今でも信じられないです…。駅前にあるお土産買ったお店は大丈夫だったのか心配です。集中豪雨に猛暑に竜巻に、年々エスカレートしていく異常気象を感じざるを得ません。
渡月橋自体が流れに耐えたことはせめてもの救いですが、水浸しになってしまった周囲の建物が心配です。これから秋になり紅葉も深まり観光のベストシーズンでもあり、一日も早い復興を願います。そして今後、せめてまた訪れてお金を落としていきます。
※二条城の改修の募金もお願いします。京都は文化財が多く大変みたいです。