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Rackett(ラケット)

古楽器のラケットという楽器を吹く機会がありましたのでそのことについて書きます。

【2021/10/12】現在このページは内容の改善作業中です。

ラケットの写真

ラケットとは?

Fさんより古楽器Rackett(ラケット)をお借りしました。ラケットはファゴットの祖先とも言われているバロック時代の楽器で、太い円柱形の胴体の中に細い管が何回も折り返している構造になっています。

大小さまざまなサイズがありますが、お借りしたものはファゴットと同じ音域の"Bass"タイプです。コンパクトなサイズながらファゴットと同じ管長を持ち、最低音もファゴットと同じBb(!)まで出すことができます。音色はファゴットに比べると若干細くて明るめで素朴な感じです。

全てトーンホールを直接押さえる古楽器らしい構造で、10指全てに加えて指の付け根まで使う運指もあり、安定した演奏には練習を要します。リードはファゴットのより若干大きめのものを使います。

ラケットの写真

太い円柱形の胴体上方にからはベルとダブルリードを差し込んだボーカルが取り付けられています。

ラケットの写真

ボーカルは1周巻いた形をしていて、胴体の中で何度も折り返している管につながり、最終的にベルに達します。

ラケットの写真

ベルとボーカルは分解できる構造です。トーンホールは片手に6個ずつ、人差し指は付け根でも押さえます。

ラケットを分解

ファゴットのベルとの大きさの比較。これほどコンパクトな本体でファゴットと同じ最低音まで出せるというのは本当に驚き!

ファゴットのベルトの比較