「みやだい」の日記

みやだい日記 * タグ[希少楽器]の日記一覧

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■投稿日時:2018/04/12(木) 12:15  ■カテゴリ:MUSIC

とても珍しいオフィクレイドの形をしたバリトンサックスを見つけました。

■historical bariton saxophon, shape ophicleide


オフィクレイドとは


オフィクレイドは19世紀前半に開発されたキーを開閉して音を変える金管楽器で、ファゴットのような二つ折りの形をしています。当時はまだピストンヴァルヴが開発されておらず、木管のようにキーを開閉する方式が取られました。この楽器はベルリオーズの幻想交響曲の「怒りの日」のテーマ部分が有名ですね。チューバの前身ですが音域はユーフォニアムぐらいで音色もそれに近く、後に現在のバスチューバ・コントラバスチューバへと置き換わっていきました。

動画の楽器は何?


サキソフォーンはクラリネット奏者でもあったアドルフ・サックスがオフィクレイドにクラリネットのマウスピースを付けたことからアイデアを得たという説があります。この楽器はまさにそれに近い状態で、後に現在の形状になるまでの過渡期の楽器と言えます。指の動きを見ると機構は既にサキソフォーンと同じになっています。形状からするとキーの押す位置とパッドの開閉する位置の関係はむしろサリュソフォーンに近いといえます。音を聞くとなかなか良い音がしますね。最低音はシ(実音D)で管は短く、現在のバリサクより少し明るくて細い音な気がします。金管楽器のオフィクレイドから木管楽器のサキソフォーンが生まれたその歴史を伝える貴重な楽器です。



タグ:音楽 動画 希少楽器 サックス オフィクレイドコメント(0)

■投稿日時:2016/06/27(月) 20:27  ■カテゴリ:MUSIC

とっても珍しいバスサリュソフォンのソロ動画を見つけました!

■Bass Sarrusophone by Michel Jolivet


バスサリュソフォンとは?


サリュソフォンは金属管を持つダブルリード楽器の一属で、サキソフォン属と同じようにE♭管とB♭管が交互にソプラニーノからコントラバスまで存在します。現在では廃れた一属で、その中でもコントラバスサリュソフォン(E♭管)のみがコントラファゴットの代わりとして使われることがありますが希少な楽器です。

バスサリュソフォンはその5度上のB♭管の楽器で、ちょうどバスサックスと同じ音域を持ちます。コントラバスサリュソフォンのような具体的な用途はなく、より希少な楽器です。

感想


遠目にはベルの短い金属製ファゴットといった形状ですね。音色はブリブリという感じでコントラファゴットが近く、ファゴットのような木質的な柔らかさやサキソフォンのような太さとは違い、なんとも独特な音色です。以前コントラバスサリュソフォンを吹いたことがありますが、一回り小さいせいかなんだか別の楽器という感じがしてしまいます。コントラバス以外のサリュソフォンはスーパーレア級なので、この楽器がどのように入手されたのかも気になります。見た感じ新しそうなのでオーダーメイドでしょうか。今回偶然Bassを見つけましたが、いつかサリュソフォン属全部の音を聴く日は来るだろうか…(^^;)



タグ:音楽 サリュソフォン 希少楽器 動画コメント(0)

■投稿日時:2016/03/02(水) 22:56  ■カテゴリ:MUSIC

横浜ブラスオルケスターの演奏会を終えました。全国大会金賞の団体なのでみなとみらいホールがいっぱいになる集客です。

・リハーサル時
リハーサル時・ファゴット&コントラファゴットリハーサル時・ファゴット&コントラファゴットカルメンをやって佼成コンマス様ソロのステージ、メインにピアノ2台やバスオーボエも使う大曲をやり、さらに開演前やステージ間にアンサンブルをやるという意欲的な内容でした。自分は3部「不変のド」と「『戦士たち』想像上のバレエ音楽」はコントラファゴット、他はファゴットのアシ(2部は一部降り番)を吹きました。内容の濃い曲目でしたが1人1人がしっかり吹ける洗練されたサウンドの中で演奏できて、今回も練習時点からとても刺激になりました。実績・実力ある団体なのでステージに立てただけでも誇らしい気持ちで、ホールの響きの良さも楽しんで緊張せず吹きました。A.Sax田中靖人氏のソロは幅広い音域を自在に操っての表現にとにかく圧倒されました!

挑戦的で多彩な要素がある素晴らしい演奏会になったと思います。ぜひ客席からも聴いてみたいです。差し入れ頂いた方々、ありがとうございましたm(_ _)m

・舞台裏のファゴット&コントラファゴット
舞台裏のファゴット&コントラファゴット舞台裏のファゴット&コントラファゴット
P.S. レアなバスオーボエに興味津々で撮影させて頂きました!
・左からバスオーボエ、イングリッシュホルン、オーボエ
Oboe,English Horn,Bass OboeOboe,English Horn,Bass Oboe長いです(゜□゜)「戦士たち」に妖しいドソロがあるのですがコーラングレより深みがありとても魅力的な響きのする楽器で、演奏も素晴らしくて耳に残っています。

横浜ブラスオルケスター 第17回定期演奏会


日時:平成28年2月28日(日) 開場:12:45 開演:13:30
場所:横浜みなとみらいホール 大ホール
入場料:S席 1,300円 A席 1,000円 (当日券は各200円増)
指揮:近藤 久敦 (音楽監督)

◆Ⅰ部
カルメン組曲より (G.ビゼー):1アシ

◆Ⅱ部 ~サキソフォン奏者 田中靖人氏を迎えて~
アルト・サクソフォンのためのファンタジア(クロード・T・スミス):1アシ
モリコーネ・パラダイス (E.モリコーネ作曲/真島俊夫編曲):降り
ユー・レイズ・ミーアップ (R.ラヴランド作曲/真島俊夫編曲):降り

◆Ⅲ部
不変のド (P.A.グレインジャー):コントラ
「戦士たち」 想像上のバレエ音楽(P.A.グレインジャー):コントラ

◆アンコール
ボニー・ドゥーンの堤よ土手よ:コントラ
チャルダッシュ:Fg
サーカスビー:Fg

・終演後のみなとみらいホール
みなとみらいホールみなとみらいホール



タグ:音楽 演奏会後記 吹奏楽 希少楽器コメント(0)

■投稿日時:2014/03/25(火) 17:53  ■カテゴリ:MUSIC

以前演奏したアルプス交響曲でのヘッケルフォーンの使われ方についてまとめようとしつつもなかなかまとまらないので、先のこちらの話題を書いていきます。

Lupophone(ルポフォン)について


聞き慣れない楽器名ですが、LupophoneはWolf社によるBass OboeHeckelphoneの改良型の楽器。Wolf社はContraforteやバロックファゴットなどの古楽器や子供用楽器、僕も所有するFagottino等の珍しい楽器を製作している意欲的なメーカーです。

Lupophoneはアルプス交響曲で指定されるヘッケルフォーンの譜面に最低より低い音が出てくる問題、ヘッケルフォーンの管が長すぎて吹きづらい問題などを解決すべく開発された新しい楽器です。そのCDが出ていてずっと気になっていたので先日購入して早速聴いてみました!

・CD「ルポフォン~新種のバス・オーボエの可能性に迫る~/加納律子 他」

Lupophoneの音色についての感想


イングリッシュホルン、バスオーボエの芯の鋭さを緩和したソフトな音色、ふわっとしている。バスオーボエより音が太く、エネルギーがあり、豊かな柔らかい大きな響きをまとっている。二者を比べるとバスオーボエが相対的に素朴な民族的な音色に思える。

ヘッケルフォーンに良く似ているがそれほど芯が強くなくさらに柔らかい気がする(リード次第?)。ヘッケルフォーンほどガリガリいわない印象(解説に書いてあった、リードが小さい影響かも)。高いA以上の音がクラシカル(ジャズ系でない)のサキソフォーンによく似ている。開放運指ほどサックスに近い。キーを閉じるほど独特の木質的な厚い響き、ターロガトーみたい。強めに表情つけるとサックスのようなブリブリ感が少しだけ現れる。ファゴットより芯は強くて存在感、主体性が強い。構造や音域が近いファゴットとは印象が全く違う。

短くまとめると、
・オーボエ属の低い楽器とサキソフォンの中間
・ダイナミクスを押さえた細めの音の上品なアルト、テナーサックス

言葉での表現は難しいのですがこんな感じでイメージできますでしょうか…(^^;)オーボエの鋭いイメージとは違った、ふわっとした優美でダイナミックな響きが魅力的なテノール音域の楽器。不思議なのは高音域はどこかサキソフォーンに近い印象であること。楽器の管がある程度の太さに達しているからシングルリード的な音色になっているのかもしれませんね。

バスオーボエ自体もあまり聴いた事がなかったのでそれらのデュオがあって貴重なCDでした。日本にどのぐらいあるのか分かりませんが、Lupophoneはいつかアルプス交響曲で聴いてみたいです!あとせっかく持っているFagottinoも何か活かしたい…と刺激にもなりました(^^;)

こちらからCDが購入できます:



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■投稿日時:2014/02/07(金) 20:33  ■カテゴリ:MUSIC

アルプス交響曲でヘッケルフォン(Heckelphone)という楽器が指定されているので調べました。

ヘッケルフォンとオーボエ属の画像

ヘッケルフォンは作曲家リヒャルト・シュトラウスがファゴットで有名なヘッケル社に依頼して作られた、バスオーボエ(オーボエよりオクターヴ低い楽器。バリトンオーボエとも言う)を改良した楽器です。運指はオーボエ属と基本的に同じですが、管の素材はオーボエ属のグラナディラではなくファゴット属のメイプルを使用していています。リードもファゴット属に近い作りでバスオーボエのリードよりも大きくなっています(JDRカタログに載ってます)。

ずんぐりした洋梨型ベルは先端が閉じていて、横にあいた小さな穴から空気が出ます。閉じたベルの真下にはエンドピンがついています。バスクラリネット同様に高い座高を必要とするため、ピアノ椅子に座って演奏することが多いようです。最低音はオーボエ属で一般的なBbより低いでAまで拡張されています。
(アルプス交響曲ではなぜかさらに低い音が指定されている)

管の広がりの比率がオーボエ属よりも大きく、バスオーボエやファゴットよりも力強い太い音が出ます。アルプス交響曲の中(CDで聴いた)でもファゴットと比べて輪郭がはっきりした存在感の強い音という印象を受けました。オーボエ属特有の芯に響きを豊かに太らせたような、その響きはファゴットともまた異なってもっとダイナミックで、何とも他に例えられない音色に思いました。

実物は渋谷のノナカで飾られているのを見たことがありますが、ファゴットの見た目と同じぐらいの長さのストレートな茶色の管で、とても存在感があって何とも不思議な感じで見とれてしまいました。管の広がりが大きいためか、ファゴットよりも「大きい」という印象を受けました。あと「オーボエの指で吹くファゴット」という例えをどこかで聞いたことがあります。

主な使用曲としては、
・R.シュトラウス/サロメ、エレクトラ、祝典前奏曲、アルプス交響曲
・ヒンデミット/ピアノ、ヴィオラとヘッケルフォンのための三重奏曲 Op.47

世界にも数えられる程しかない希少楽器で、バスオーボエで代用されることが多いです(しかしバスオーボエ自体も希少楽器)。ヒンデミットのトリオはテナーサックスで演奏している例もあるようです。

最近アルプス交響曲のスコアを追っているので、どんな使われ方をしているか次回更新します。



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