Sarrusophone(サリュソフォン)

偶然にも希少楽器Sarrusophone(サリュソフォン、サリュソフォーン、サリューソフォン)を吹く機会を得られました。Sarrusophoneは19世紀中ごろに発明された金属管を持つ木管楽器の一属で、ダブルリードで演奏します。サリュソフォン属は軍楽隊におけるオーボエ、バスーン(ファゴット)の代用を目的として開発され、ソプラニーノからコントラバス(Eb管とさらに下のBb管まで)までありましたが、現在では廃れてしまい、コントラバスサリュソフォンのみが生き残っていてそれを単に「サリュソフォン」と呼びます。

サリュソフォンはシュミット、ラヴェル、デュカスなど、20世紀前半頃のフランスの作曲家の曲に用いられるケースが多く、音量が小さい等欠点があった当時のコントラファゴット(フランス式)の代わりに指定していました。現在ではそれらの曲を忠実に再現するためにごく稀に使用される程度であり、基本的にコントラファゴットで代用されるため、非常に希少な楽器です。

音はコントラファゴットに似ていますが、より大きな音量でパワフルでダイナミックな音が出ます。運指はサキソフォンとよく似ていますがそれよりもシンプルな機構になっています。一般的にファゴット奏者が演奏しますが、シングルリードマウスピースも取り付けられるようになっていてジャズ等でも使用されたケースがあるようです。

現在流通している楽器はアメリカのCONN製が多いように思いますが、現在はイタリアのORSI(オルジー)社とドイツのエッペルスハイム社が新規製造しています。日本国内では非常に希少で、恐らく10本もないぐらいだと思います。

写真

サリュソフォンの音色

★コントラファゴットとサリュソフォーンの音を比較した動画を作りました