【櫻坂46】8thシングル「何歳の頃に戻りたいのか?」とカップリング曲感想まとめ

    楽曲まとめ

櫻坂46の8thシングルが2/21(水)に発売されます。表題曲「何歳の頃に戻りたいのか?」とその他の収録曲について、その内容と個人的感想をまとめます。

※4/26まとめ終わりました。

・シブツタパネル展示より8thシングルのシブツタパネルより

何歳の頃に戻りたいのか?

【種別・収録】表題曲、全Typeに収録
【センター】山﨑天
【歌唱メンバー】井上梨名、大園玲、田村保乃、藤吉夏鈴、増本綺良、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天、谷口愛季、中嶋優月、的野美青、村井優、山下瞳月(計14人)

表題曲「何歳の頃に戻りたいのか?」は1月24日(水)にYouTubeでプレミア公開されました。

■櫻坂46『何歳の頃に戻りたいのか?』

第一印象はカッコ良くて春らしい爽やかな疾走感がある曲という感じがしました。心躍るような躍動感があってトリッキーに展開していくワクワクするサウンド、やはり作曲はナスカさんでした。

加藤ヒデジン監督によるMVでは(あまり過去作と対比させたくないけど)Cool、摩擦係数、スタオバ、承認欲求といった過去作を連想させる要素や振り付けを感じました。過去を乗り越えて未来へというメッセージはありそうです。

エクステと思われる山﨑のとても長い髪が印象的で、それを振り乱してダンスに取り入れる扱いの上手さは摩擦係数でのMVが着想になっているのでしょう。カッコ良くソロでふるまう姿はカリスマ的な存在感があります。

そしてポジションに関係なく個人個人がしっかり映ってるMVという感じがします。3列目のメンバーはウエイトレスの恰好をしており、後ろのポジションという感じではなくしっかり目立つ存在になっています。

後半でははしゃぐように自然で快活な笑顔が見られることも特徴的です。ダンスバトル的なシーンがあり、村井優と中嶋優月のバトルシーンが印象的で、山﨑は森田、藤吉といったセンター経験者とバトルして意味深いです。声も1人1人が聞きやすく、個人的には松田→的野の声のギャップが個性が光って好きです。

小池美波が休業中という事もありますが一期生が不在の初めての表題曲となります。今や主力の二期生だけでなく、デビュー約1年の三期生がこれだけ曲やMVに貢献していることが感慨深いです。もうこれが今の櫻坂なんだと前進を感じます。

・加藤ヒデジン監督のポスト

上記の加藤ヒデジン監督の言葉はなかなか深くて難解ですが、楽曲や櫻坂46の表現の本質を理解するために考察し甲斐があります。

歌詞からはその問いに素直に答えるのようなものではなく、逆説的な問いかけという感じがします。歌詞は「何歳の頃に戻りたいか」に対して曲名は「何歳の頃に戻りたいのか?」、この「の」が入るかで意味が変わりますね。

当初は過去に戻ってやり直しをするようなイメージも想像していましたがむしろ皮肉的で、過去ではなく未来に向けてのメッセージという感じがします。

今から見た過去が美化されるように、未来から見た今も美しいので、どうせならやっちまえというロックにも感じます。曲やダンスの快活さと共に気分が熱くなってきます。

毎回がそうかもしれませんが、グループがブーストするスタートダッシュという感じがしました。高校を卒業するタイミングの山﨑天にも合いますね。

直近では小林由依が、一期生がどんどん卒業していきながらもたくましくなっていく二期生と三期生の向く未来への眼差し、櫻坂の「今」の勢いにぴったりな曲とMVです。

・TAKAHIRO先生のポスト

油を注せ!

【種別・収録】カップリング曲、TYPE-Aに収録
【センター】武元唯衣
【歌唱メンバー】上村莉菜、齋藤冬優花、遠藤光莉、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、向井純葉、村山美羽(計12人)

BACKSメンバー曲「油を注せ!」(あぶらをさせ!)は2月6日(火)にYouTubeでプレミア公開されました。センターは武元唯衣が初めて務め、BACKS曲としては初めてMVが作られました。

■櫻坂46『油を注せ!』

MVは劇場の客席で始まりステージに移動していきます。全体的に黒と赤を基調としていて明るさは控えめで、フォーマルで上品でクールな印象を受けます。

サウンドはビート感が強くて軽快さがあり前向きな雰囲気がします。比較的明るめの鋭い音色が使われているのも印象的です。コード進行も転調もトリッキーで、予想できない迷わせるような進行をします。

声の音域は高すぎず低すぎず歌いやすい音域という感じで、声は荒げずに比較的起伏が少なくて淡々と進んでいく感じがします。そのためかビート感と併せて安定して心地よく聞いていていられます。

MVの前半では客席で強い目つきをしたり足を投げ出して座ったり等、1人1人がクールにふるまう姿が見られてクールな世界観に誘います。今までのBACKS曲の明るいイメージとは大きく変わっています。

ダンスは武元の持ち味であるパワフルでキレのあるソロダンスがふんだんに活かされています。1サビラストの赤をシルエットとした黒い衣装でのクールな雰囲気も良く、BACKSにダンスメンが何人もいる強さを感じます。

終盤は一段階テンションが上がり、感情を開放したように楽しそうに乱舞する感じが見られます。桜の花びらが舞うのは「BACKSも櫻坂」という過去のBACKS LIVE!!での小池美波のメッセージかのようです。

・衣装制作者のRemi Takenouchiさんのポスト

MVではダンス部分が少な目のため、ライブでのパフォーマンスも楽しみです。フロントは石森璃花と向井純葉と思われ(確認中)、激しいダンスをこなしてきた三期生との融合が進んでいきます。

歌詞は基本的には恋の歌という感じですが、錆び=劣化と時間経過を絡めて「放っておくな」「行動せよ」という抽象化が出来そうです。ノバフォ等のような生き方系のメッセージソングとも捉えられます。

BACKS曲らしく前向きに熱い雰囲気が感じられます。力を付けた三期生も加わっており、前回のBACKS LIVE!!のようにさらに結束を固めて櫻坂46がさらに強くなるための大事な曲となりそうです。

何度 LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう

【種別・収録】共通カップリング曲、全TYPEに収録
【センター】村山美羽
【歌唱メンバー】石森璃花、遠藤理子、小島凪紗、谷口愛季、中嶋優月、向井純葉、村井優、村山美羽、山下瞳月(計9人)

「何度 LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう」は2/19にYouTubeでプレミア公開されました。その時点でこの曲が三期生曲でありセンターは村山美羽であることが判りました。

■櫻坂46『何度 LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう』

村山のソロダンス・ソロ歌で始まり周りは静止しており、Aメロの後半から楽し気な日常が動き出します。アップテンポで明るい曲調で気分が乗り、衣装はセーラーカラーです。

五角形の「シックな教室のセット風」のセットで、昔の木の机があったりレトロな教室ですが古臭い感じはせず、西洋風でクラシカルな私立学校の印象を受けます。

今まで確立してきた三期生らしい細かく激しいダンスという感じで躍動感、疾走感があり、特にサビで一気に花開きます。スクールイメージを含め、若さあふれる今しかできないパフォーマンスという感じがします。

黒板消しを机に叩きつけたり奇妙な動きも印象的で、机を動かして踊ったり全体の動きで見せるミュージカル風という感じがします。陽の光の変化があり学校の教室というフィルターを通すことで場面の表情が変わります。

村山を中心に他のメンバーも紙に何かを書いていますが、歌詞が恋の歌だから当然そういう内容であると想像できます。黒板に書かれたそれぞれが考えたラブソングの歌詞には、その内容や文字に個性が現れていて興味深いです。

アイドル的な可愛い曲ですが個々の顔をこれ見よがしにアップにしない構成で、全体で作るダイナミックな動きに目が行くような俯瞰した視点であることが櫻坂46らしい気がします。

村山が最後に書きかけた「く」は「好」と書こうとしたのでしょうか、その時の笑顔が印象的です。そこさく等でも村山は普段はクールな印象ですが時折見せる笑顔にギャップがあり、MVでも表情の変化に注目がいきます。

三期生全体曲としては5作目になり毎回センターを変えています。デビューから1年を迎えた三期生らしさを深めつつ村山美羽らしい表現の魅力を発揮したり、新たな可能性が楽しみなMVと楽曲です。

真夏に何か起きるのかしら

【種別・収録】カップリング曲、TYPE-Bに収録
【センター】山﨑天
【歌唱メンバー】山﨑天、小島凪紗、向井純葉(計3人)

「真夏に何か起きるのかしら」は2/21のサブスク解禁、CD発売によって公開になりました。山﨑天、小島凪紗、向井純葉の現役JK3人によるユニットです。小島、向井は初めてのユニットです。

疾走感がある軽快なサウンドで、クリアなエレキギターサウンド等明るめの音色が多めで若さを感じられ、終始ドラムが支配するビート感が心地よいです。イントロは長めの印象です。

少人数のため山﨑を中心としてそれぞれの声を聴くことができますが、特に山﨑のこなれた歌い方は印象的です。

歌の内容は真夏に出会いを求める女子高の生徒のソワソワした心情で、曲の疾走感と良く合っています。最後に「何も起きない」という結びが印象的ですが、理想論ではない櫻坂らしいリアリティを表しながらも寄り添うような感じがします。

雰囲気も歌の内容もAKB48の公演曲にありそうなイメージだと感じました。高校生である等身大の3人が歌うことでリアルさがあり、欅坂時代から意外となかったパターンで新しさも感じます。

心の影絵

【種別・収録】カップリング曲、TYPE-Cに収録
【センター】森田ひかる
【歌唱メンバー】森田ひかる、谷口愛季、山下瞳月(計3人)

「心の影絵」は2/21のサブスク解禁、CD発売によって公開になりました。3人は前作「承認欲求」のフロントメンバーでもあります(ちいかわトリオ)。

ギターのリズムにストリングスとブラスサウンドと四分のリズム、どこか懐かしい雰囲気のサウンド感でシティポップを髣髴とさせます。

歌の内容からも都会的なシーンで、別れたカップルの切なくも淡い期待を込めたような心情を男性目線で表しています。森田のソロのセリフ部分が印象的です。

この3人で大人っぽい失恋ソングを歌うのは少し意外ですが、森田が確立してきた強さに、谷口の芯のある明るい声質、山下の色気のある歌い方、その声が好対照でしっかりと表現しています。

恋は向いてない

【種別・収録】カップリング曲、TYPE-Dに収録
【センター】藤吉夏鈴
【歌唱メンバー】藤吉夏鈴、中嶋優月、村井優(計3人)

「恋は向いてない」は2/21のサブスク解禁、CD発売によって公開になりました。こちらも三期生を含むユニットです。

曲は小刻みなノリのリズム感が続き、少し気取ったようなサウンド感です。歌の内容はタイトルの通りで、ひたすら「恋は苦手」という内容を繰り返して変化に乏しいですが、曲のノリ感が良くて飽きません。

藤吉らしい独特の明るさのある声質に、村井の素朴な声質と中嶋の深みと抑揚のある歌い方をしっかり聞くことができて新鮮です。サビで3人の声が合わさった時に不思議な融合感で相性の良さを感じます。

泣かせて Hold me tight!

【種別・収録】カップリング曲、通常盤に収録
【センター】山﨑天
【歌唱メンバー】井上梨名、大園玲、田村保乃、藤吉夏鈴、増本綺良、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天、谷口愛季、中嶋優月、的野美青、村井優、山下瞳月(計14人)

「泣かせて Hold me tight!」は2/21のサブスク解禁、CD発売によって公開になりました。表題曲と同じメンバー構成です。

比較的暗めのサウンド感に細かいリズムが支配し、動きが少ないベース音が印象的な強さを感じるサウンドです。音色的にどこかエスニックな雰囲気も感じます。

鎧や戦いという言葉から戦場のような連想をしますが、2番で言葉の銃弾が出て来ることもあり、争いに例えた比喩だったり言葉による攻撃だったりとイメージできます。

愛する人に弱音けたり吐いたり抱きしめてほしかったり、強い歌詞の中で安らぎを求める部分は感情に合わせてサウンド感が変化していて表現に幅があります。

サビの旋律は特徴的なリズムパターンで印象的で癖になります。櫻坂46として新しさを感じます。

【フォーメーションについて】

【前作について】

   

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Written by みやだい

欅坂46櫻坂46のファン「みやだい」のブログです。アーティスティックな表現力の高さとそこにかけるメンタリティーが好きです。全力でライブレポまとめてます。真面目マイペース平和主義、前向きでいたい。
X(旧Twitter)@miyadai_buddies



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