みやだい日記

【アイデア】ファゴットの運指が少し改善?「逆ウィスパーキー」という案を考えた

投稿日時:2018/10/29(月) 21:55   カテゴリ:MUSIC

ファゴットのウィスパーキー


ファゴットにはウィスパーキー(ピアニシモキー)という独特なキーがあります。何が独特かというと、他の木管楽器のオクターヴキー等とは逆で、中低音域の時に押して一番リードに近いトーンホールを「閉じる」仕組みであるためです。開いた状態では他の楽器のオクターヴキーのように音程やツボを変える事はなく、少し開放的な音になるという効果があることも違いです。

ファゴットのウィスパーキーを押す運指は

* 低音Fから中音Abまで
* 高音のF#からAbまで

となっています。中低音域が基本ですが、高音域でもたまに出てくるのが整然としていないファゴットらしい機構でもあります。基本の中低音で動き続ける時は押しっぱなしにするか、ウィスパーロックキーをONにするという手間がかかります。特にファゴットは低音楽器なので、このキーを押している時間が長い曲があります。

「逆ウィスパーキー」というアイデア


そこで、他の楽器と同じように「親指キーを低音域では離し、高音域では押している」運指になるようにするにはどうしたら良いかを考えてみました。

結論としては、「逆ウィスパーキー」機構にしてみたらどうかという案に至りました。つまり押している時に開き、押さない時に閉じているキーということになります。

「逆ウィスパーキー」を実現するためには、次のような機構にすることになります。

* ウィスパーキーとは開閉を逆にする
* Aキー、HighCキー、HighDキーに「逆ウィスパーキー」連結を付ける

※参考
ファゴットのウィスパーキー周辺ファゴットのウィスパーキー周辺
これだけで済みます。ただウィスパーキーを押すか押さないかの反転だけではなく、微妙に影響を受ける運指があります

「逆ウィスパーキー」の詳細


全音域で各音ごとの運指とウィスパーキーのアクションを見てみます。既存の機構と変更がある所は太字にしています。

* 最低音から中音G#まではウィスパーキーが閉じるので親指は不要
* 中音AはAキーを押すためウィスパーキーが開く
* 中音Bb~CはHighCキーを押すためウィスパーキーが開く
* その上のC#~Fはウィスパーキーが閉じてしまうので、逆ウィスパーキーを追加で押す
* 高音F#~Abはウィスパーキーが閉じるので親指は不要
* 高音A,BbはAキーを押すためウィスパーキーが開く
* 高音B以上はHighCキー、HighDキーを押すためウィスパーキーが開く

「逆ウィスパーキー」はC#キーと一緒に押すことがあるため、既存のウィスパーキーと同じ位置で問題なさそうです。ただHighE~Gの運指までを考えると、Aキーとも一緒に押せる形がベターかなとも思います。その他、HighCキーの近くにもあると良さそうです。

メリットとデメリット


この機構のメリットは、

* 中低音域で親指がフリーになる
* ウィスパーロックキーが不要になる
* LowE-ウィスパー連結が不要になり、ジョイント連結キーが減る
* A~Cのオクターヴ跳躍で親指ジャンプがなくなる
* 基本運指で親指で3つのキーを同時に押すことがなくなる
* 既存の機構や運指との変更点が少ない

デメリットは、

* ウィスパー連結の調整箇所が増える
* 通常閉じているので、ボーカル抜き差し時にタンポを傷めないように注意が必要
* 高音D~Fで親指を押す必要が出てくる
* 速いパッセージでAキー、HighCキーを省略するとウィスパーキーが閉じた状態になる
* その他独自の替え指で影響が出るかもしれない

色々想定されますがメリットの方が大きいような気がします。特に既存の機構・運指と変更点が少ない事は機構改善を進める上でハードルを下げる大事な要素です。

まとめ


こんな感じで「逆ウィスパーキー」(というより「オープンキー」)を設計すると、他の木管楽器と機構が近くなり、運指も少し楽になるのではと思います。結果的にコントラファゴットに近くなるとも言うことができ、運指の共通化、合理化にもつながります。他の楽器から移る時もより「高音域で押す」という風に直感的で分かりやすいのではないでしょうか。あくまで思い付きで完全ではないかもしれませんが、ファゴットの合理化の1つの案として考えてみました。



タグ:音楽 ファゴット アイデア コメント(0)


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