【演奏会後記】吹奏楽団Festa ～ New Year Concert 2016

年末年始に全国から集まって合宿の吹奏楽団フェスタ、昨日の演奏会は盛大に終演しました！濃いプログラムの中での緊張感と集中力、技術力と一体感、素晴らしい演奏会になりました。

今回は当初自分の事情でやむを得ず「不参加」と結論付けていました。でもどうしても参加したくて、色々粘ってギリギリ12/21に参加に転じました。そして気合を入れて実質1週間で急ピッチに曲さらいを進めました。

新幹線と特急を乗り継いで5時間、ファゴットとコントラファゴットを持って合宿場のある京都府北部の宮津へ。天橋立近くののどかな駅です。今回は3日目の1/1からの参加で合宿場に到着して久々のメンバーと再開し、色々な人に「待ってたよ～」と言ってもらえて嬉しかったです。合奏、分奏、パート練、個人練とそれぞれ練習を進めていきます。もちろん事前に曲さらいをしているし、技術力や演奏への意識が高い能動的なプレイヤーの集団なので技術的な課題はほとんどなくて仕上げが速く、集中力もあり短い期間ながらどんどん曲が組みあがって行く事にいつも関心します。この素晴らしい感覚はここでしか味わえません。練習の他恒例の学年会、ダブルリード飲み等をして交流しました。音楽まみれの合宿生活に様々な交流で絆を深めます。

ファゴットは例年5人ですが今回は3人で少なく、パーリーを他の人に任せていたし、色々な面でパートに負担をかけてしまいました(x_x)でもスキルが高いいつものメンバーだし安心と信頼感を持っていました。自分にとっても自分の課題を見つけられたり刺激になるパートです。

早朝に合宿場をバスで出発してアルカイックホールへ移動。広くて良い響きがするこのホールには毎年来ているので愛着があります。午前中はリハーサル。本番1部、ラデツキーは楽しんで吹きました。エルカミのコントラ、中間部で柔らかい音色で調和するように吹きました。堂々としたOboeソロブラボーでした。カンタベリーコラールは緊張感ある曲ですが、出だしから最後の金管ミュートハーモニーのリリースまで、終始安心して聴いていられるあたたかいサウンドでした。ロメジュリの頭と最後のハーモニーはとっても意識を使いましたが、事前に合わせもしたし緊張感と一体感のある良いアンサンブルができたと思います。ロメジュリが長い曲で集中力を使い、1部が終わった時点で普通の演奏会を終演したぐらいの疲労感、達成感でした。

2部、ルイブルのドソロはちょっと震えてしまいました(^^;)最終日に吹き方を色々研究したのですが、本番の緊張には勝てませんねorz ホルンやラッパソロ等も本当に見事でした。メキシコの祭りはコントラファゴットは吹く所は少ないですが冒頭の木低旋律（CBCl代わり）や各ハーモニーの一番低い深い響きを楽しみました。2楽章のトロンボーンのハーモニーは美しくて最高でしたね。オフステージバンドは子育て等で合宿全体に参加できないメンバーで演奏しました。

アンコールのポップスも楽しんで吹きました。毎度ドラムの方の上手さに感嘆します…、衝撃的レベルです。アンコール最後の3曲目はいつものアッピア街道の松、ソリスト達良かったですね。そしてアッピアを吹いていて特に後半に色々とこみあげて来ました。本来なら今回はここに来られないはずだったので…。この濃くて充実感と達成感のある貴重な時間に立ち会えて本当に良かったです。盛大に良い雰囲気で終演し、今回も大きな充実感に包まれました。

打ち上げも色々な人と話をして終始楽しみました。全国から集まっているのですぐに飛行機や新幹線で帰らないといけない人もいて名残惜しい。

フェスタは全国からスペシャリストが集まるので、演奏は客観的には技術力のかたまりです。どの曲もパーツを切り取るとクオリティの高い要素が組み合わさっていて、発見があって各楽器が好きになります。でもこのサウンドの正体はそれだけではなく、やはりテーマにもなっている「絆」です。コミュニケーションをして「また一緒に演奏したい」という仲間意識が、技術だけではなしえない魅力的な一体感のあるサウンドを作っているのです。

そしてフェスタの活動を支える約20人のスタッフの皆様方の存在も大きいです。見えない所を含めて沢山のサポートをして頂いて音楽の研磨に集中でき、彼らのおかげで演奏会自体の開催と魅力的なフェスタサウンドを実現することができています。今回も大変お世話になりましたm(_ _)m

年間で多数の演奏会に出ていますが、フェスタが最も刺激的かつクオリティが高く、仲間意識も強く、年間で最も充実感の大きいイベントです。今回はとにかく参加できて本当に良かったです。来年また元気な姿でまたみなさんにお会いしたいです！

・フェスタを終えた翌朝の静かなアルカイックホール

【日時】2016年1月4日（月） 12:00当日券販売 13：00開場 14：00開演
【場所】兵庫県・尼崎市総合文化センター あましんアルカイックホール
【指揮】濱本　広洋、田中　智章
【入場料】全席指定、有料 ※吹奏楽団Festa公式サイト参照
【曲目】
・ラデッキー行進曲（Ｊ．シュトラウス１世／高橋徹）
・エル・カミーノ・レアル（Ａ．リード）
・カンタベリー・コラール（Ｊ．ヴァンデルロースト）
・幻想序曲「ロミオとジュリエット」【委嘱初演】（Ｐ．Ｉ．チャイコフスキー／三宅祐人）
・ルイ・ブルジョワの讃美歌による変奏曲（Ｃ．Ｔ．スミス）
・メキシコの祭り（Ｈ．Ｏ．リード）
【備考】詳しくは吹奏楽団Festa公式サイトをご覧下さい。

P.S.アンコールはベイブリーズ、ジャパニーズグラフィティIX～いい日旅立ち、アッピア街道の松の3曲でした。